ディープラーニング対決
2025-05-12 11:36:40

高専生が挑む!ディープラーニングコンテスト2025で新たな技術が誕生

第6回全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト2025の結果



2025年5月9日と10日の二日間にわたり開催された「第6回全国高等専門学校ディープラーニングコンテスト2025(DCON2025)」では、多くの高専生が自らの技術とアイデアを競い合いました。特に、豊田工業高等専門学校のチーム「NAGARA」は、介護現場でのコミュニケーションを支援するウェアラブル端末「ながらかいご」で最優秀賞を受賞し、企業評価額7億円を達成しました。

介護現場を支える「ながらかいご」


このウェアラブル端末は、介護中の会話を録音し必要な情報を自動で整理する機能を持っています。ITに不慣れな現場でもスムーズに音声入力が行えるため、両手がふさがっている状況でも活用可能です。評価コメントには、社会課題である介護の現場における適用性の高さが称賛されており、「さらなる磨き込みが期待できる」との言葉が添えられました。

鳥羽商船高専の活躍


続いて2位には、鳥羽商船高等専門学校による「めたましーど〜ノリ養殖を食害から守る〜」が輝きました。このプロダクトは、音とレーザーを活用して海苔養殖を脅かす外敵から守るアイデアで、企業評価額は1.5億円に達しました。評価者からは、すぐに実用化できる点が期待されており、特にニッチ市場におけるニーズをしっかり捉えていると高く評価されました。

3位には、富山高等専門学校の「Smart Care AI」が選ばれ、こちらは育児の負担を軽減することを目的としたAIカメラシステムです。このシステムは、特に6歳以下の子供たちの見守りに特化しており、今後の展開が期待されています。

コンテストの参加状況


今年のコンテストには、全国から過去最多の95チームがエントリーしました。本選にはその中から選ばれた10チームが登場し、アイデアの幅広さが注目を集めました。参加チームは、歯周病予防や海難事故防止、さらにはバーチャルアーティストによるライブパフォーマンスまで、多彩なテーマで挑戦しました。

特別賞の受賞


DCON2025では、最優秀賞や2位、3位の他にも特別賞が贈られました。経済産業大臣賞は再度鳥羽商船高等専門学校が受賞し、農林水産大臣賞は大阪公立大学工業高等専門学校の「Worm Farmer」が受けました。このように、各チームが独自のアプローチで社会課題に取り組んでいる姿勢が見受けられます。

最後に


DCON2025は、技術力やビジネス面の構想が融合した素晴らしいコンテストであり、日本国内におけるAIやディープラーニングの活用が進めば、今後の社会に大きな影響を与えることでしょう。また、実行委員長の松尾豊氏は、次回のDCON2026についても期待を寄せており、更なる若手人材の育成が必要だと強調しました。このコンテストを通じて、高専生たちが新たな技術やビジネスを生み出していく姿に、今後も目が離せません。


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一般社団法人日本ディープラーニング協会
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