新たな防災ソリューション「JARS-3000」の販売開始とその特長

新型Jアラート受信機「JARS-3000」の販売開始

株式会社理経が、センチュリー・システムズ株式会社製の新型Jアラート受信機「JARS-3000」の販売を開始した。これは、防災情報の受信をより迅速かつ正確に行うための最新型であり、2025年からの導入が各自治体に期待されている。

JARS-3000の概要と機能

「JARS-3000」は、弾道ミサイル情報や緊急地震速報、大津波警報など、国民の安全を脅かすリスクに関する情報を受信することができる先進的な装置だ。衛星を利用した回線、総合行政ネットワーク（LGWAN）やインターネットを活用し、様々な形式の通信が可能なため、各種機器と連携して利用できる。

特に注目すべき機能としては、同報無線自動起動装置との連携や、回転灯との接続が挙げられる。音声出力機能も搭載されており、視覚や聴覚を通じて迅速な情報伝達が可能だ。また、衛星モデムと解析処理部が一体化した筐体は、設置や運用のしやすさを追求している。

理経の技術力とサポート体制

理経がJアラートの開発に関与してきたのは2004年からであり、これまでの経験をもとに、防災関連のソリューションを提供し続けてきた。各種通信インフラに対応できる柔軟性と、安定した稼働を支える保守サービスにより、全国の自治体や指定公共機関に向けて「JARS-3000」の導入提案を行う。もちろん、ユーザーが安心して利用できるよう、不具合や問い合わせ対応も迅速に行われる。

競争力と市場展望

「JARS-3000」の価格はオープンで、受信機に伴う修理対応や代替機がない5年間の保守サービスが含まれている。初年度の売上目標は約6000万円（税別）を見込んでおり、全国的に広がる需要が見込まれている。現在使用中の「MRJA-2000」シリーズは販売終了となり、2026年8月末までの保守サポートが行われるため、利用者にはその点での移行の準備が求められる。

未来の防災を実現する取り組み

センチュリー・システムズは、ネットワーク分野における先進的な開発会社であり、IoTやセンサーネットワークなど、様々な技術を活かしたシステム開発を行っている。「JARS-3000」の販売開始により、従来の防災情報システムの枠を超えた、安全で安心な社会の実現に寄与することが期待されている。理経とセンチュリーは、今後も社会のニーズに応える製品とサービスを提供していくことで、より強固な防災ネットワークを築いていくに違いない。