マッチングアプリが恋人探しの主流に
近年、多くの社会人が利用するマッチングアプリが、恋人との出会いの主流となっていることが明らかになりました。ナイル株式会社が運営するアプリレビューサイト「アプリブ」による調査によれば、2024年に恋人を得た20代から40代の社会人692人の約32.2%が、出会いのきっかけをマッチングアプリだと回答し、これで2年連続のトップに輝いています。マッチングアプリの人気の理由やその影響を探ってみます。
マッチングアプリの勢い
調査結果を受けて、マッチングアプリがどのように広まってきたのかを振り返ると、2018年には利用者はたった9.1%であったのが、2020年には35.9%と急増しました。その後は若干の減少を見せつつも、2024年には再び32.2%に達し、人気が根付いていることを示しています。この背景には、コロナ禍によるライフスタイルの変化や、忙しい日常の中での出会いの効率化が求められるようになったことが挙げられます。
また、職場や学校での出会いは減少傾向にあり、特に知人や友人による紹介は2018年には約30.1%だったのが、今では10%台に留まっています。つまり、マッチングアプリは、時代の流れに合わせて、出会いの手段として定着してきたことがわかります。
交際から結婚へ
さらに、交際中の相手と結婚を考えている割合についても調査が行われ、マッチングアプリを通じて出会った場合の結婚意識は、職場や学校での出会いに比べて高いことが明らかになりました。具体的には、マッチングアプリで出会った人の62.7%が結婚を考えているのに対し、職場や学校では56.8%にとどまっています。この背景には、マッチングアプリでは相手の結婚観を事前に確認できるため、より明確な目標に向かって交際を進めることが可能だからです。
高い成功率
また、調査に参加した462人の中で、マッチングアプリを使った66.8%が恋人ができたと回答しています。これは約3人に2人が成果を上げていることを意味し、マッチングアプリの有効性が高いことを示しているのです。逆に、交際に至らなかった人は30.2%であり、成功例が多い実態が見えてきます。
利用状況と心理
興味深い点は、交際開始後もマッチングアプリを退会しない人が36.1%もいるということです。この理由としては、交際の安定感が低いと感じること、または未来に不安を感じているためと考えられます。男女別のデータでは、男性の38.9%が退会していないのに対し、女性は30.3%で、男性の方が退会率が高いこともわかりました。この差は、交際に対する心持ちの違いと関連しているとも推測されます。
まとめ
マッチングアプリは、今や社会人の恋愛スタイルの一部として定着しつつあります。これらの調査結果は、恋愛に対する価値観や出会い方の変化を反映していることがわかります。今後もマッチングアプリがどのように恋愛シーンに影響を与えるのか、引き続き注目が必要です。