未来のビジネス創出に向けた取り組み
2025年秋、桃山学院大学ビジネスデザイン学部と株式会社welzo(ウェルゾ)が手を組み、「10年後の新しい柱となるビジネス」をテーマにした実践型プロジェクトベース学習(PBL)を始動させます。この取り組みは、学生が企業の実際の課題に取り組むアクティブラーニング型の授業であり、welzoの掲げる「人にも、地球にも、幸せな未来を開拓する」という理念のもと、学生と企業が共に未来のビジネス構築を目指すものです。
学生と企業の密接な関わり
大阪・あべのキャンパスは大阪の中心部に位置し、交通利便性も高いため、学生は企業と密に対話し、社会が抱えるリアルな課題に取り組むことができます。この環境を活かし、学生は企業との密接なコミュニケーションを通じて新たな価値創造に向けたプロジェクトを進めていくのです。
食と緑を考える
近年、日本の農業人口は減少し、気候変動や食糧危機といったマクロ環境の変化が農業や食の未来に影響を及ぼしています。welzoは長い歴史をもつ農業資材や関連商品を扱う企業ですが、これらの課題に対処するためにも、次の時代に繋がる「新しい柱」となるビジネスを柔軟に考えていく必要があります。本PBLは、学生たちと共に多様な視点を加えながら、将来の農と食に関する新たな価値を共創することを目指しています。
対話型ワークショップでアイデアを議論
2025年10月22日、学生とwelzoの社員が参加する対話型ワークショップが開催されました。このワークショップでは、「実現したい未来のあり方」や「ビジネスを通じて解決したい社会課題」といったテーマについて話し合いが行われました。参加した学生たちの柔軟なアイデアに対し、現場のメンターたちからの具体的なフィードバックがあり、活発な議論へと発展しました。このようなやりとりは、welzoにとっても新しいインスピレーションを得る貴重な機会でした。
最終成果発表と「welzo賞」
この取り組みのフィーナルとなる成果発表は2026年1月下旬を予定しています。今年度からは特に優れた企画に対して「welzo賞」が贈られ、受賞チームはwelzo代表取締役社長に直接プレゼンテーションを行う機会が与えられ、提案内容についての対話やフィードバックが期待されています。welzo側としても、学生の新鮮な視点から多くの学びを得たいと考えています。
参加学生の期待
このプログラムに参加するビジネスデザイン学部の学生は、農と食の未来にどのように関わり、何を生み出すかを主体的に考えることが求められています。桃山学院大学の藤田教授も、実社会との接点が深いこのプログラムが学生にとって非常に有意義な経験になると期待しています。
welzoと桃山学院大学の概要
株式会社welzoは、農業資材や家庭園芸用品などを中心に取り扱う専門商社です。2023年には社名変更を行い、持続可能な社会を目指す商品やサービスを提供しています。一方、桃山学院大学は、1884年に設立され、実践的な学習を重視する教育機関として知られています。このように、両者の共同作業はお互いにとって新たな挑戦であり、大きな期待が寄せられています。