株式会社テラが新たなデジタルツールを導入
株式会社テラは、神奈川県鎌倉市に本社を置き、携帯ショップの運営やデジタルトランスフォーメーション(DX)推進に取り組んでいる企業です。この度、同社はデジタルIDアプリ「TwooCa」とリング型ウェアラブルデバイス「TwooCa Ring」の実証実験を開始しました。本実証実験は、従業員の健康管理やメンタルケアの強化を目的としています。
背景と課題
携帯キャリアショップ業界は、長時間の接客や複雑化する業務、プレッシャーによって高い離職率が問題視されています。業務が忙しくなる一方、従業員の健康やメンタルバランスが損なわれることも多く、テラはこの課題に対処しようとしています。特に、働きやすい環境を整えることが、高パフォーマンスの維持に必要不可欠であると考えています。
TwooCaとTwooCa Ringの機能
「TwooCa」は、Visa決済機能を搭載したスマートフォンアプリです。社員証や勤怠管理、社内送金、福利厚生などの機能が統合されており、特に以下のようなサービスが提供されています:
- - メンタルチェック機能:音声を使って、心の不調を可視化し、早期発見につなげます。
- - 福利厚生ポイント付与:企業から従業員に条件に基づいたポイントが付与される仕組み。従業員の活動を促進します。
また、「TwooCa Ring」は世界初のVisaタッチ決済に対応した健康管理機能付きリング型デバイスです。このデバイスは、利用者の体温や心拍数、歩数、睡眠時間を記録し、健康状態を可視化することができます。
従業員の健康管理と働く環境の改善
今回の取り組みを通じて、テラは従業員の健康状態を常に把握できる仕組みを構築しようとしています。健康データは管理画面で確認可能で、必要に応じて予防的なケアや業務配置の調整が行えます。
さらに、ストレスと業績データの相関分析を行い、その結果を基に新しい評価制度を構築することも目指しています。これによって、従業員が働き続けたいと思える職場環境を整えたいとしています。
今後の展望
テラは今後、独自の店舗DXツールとの連携を考え、勤怠や日報、売上、残業時間などの情報とTwooCaを統合することで、業界全体の課題を解決する新しい店舗運営モデルを構築しようとしています。
株式会社Kort Valutaの提携
「TwooCa」と「TwooCa Ring」の提供は、株式会社Kort Valutaが手掛けています。Kort Valutaは東京渋谷に本社を置き、デジタル決済や健康管理機能を組み合わせたサービス展開を進めています。テラはこの製品を通じて、さらなる事業の展開を図るとともに、Digital Firstの時代に求められる職場づくりに貢献したいと考えています。
この新しい試みが、今後の携帯ショップ業界にどのような変革をもたらすのかに注目が集まっています。