『魂に秩序を』新潮文庫刊行
2024-07-12 15:28:21

新潮文庫史上最厚1,088ページ!多重人格者が織りなす、壮大な物語の万華鏡!『魂に秩序を』

新潮文庫史上最厚の1,088ページ!多重人格者が織りなす壮大な物語の万華鏡!



新潮文庫史上最厚の1,088ページを誇る、米作家マット・ラフの大長篇小説『魂に秩序を』がついに刊行されました。

本書は、多重人格者カップルの出生の秘密、殺人事件の真相、自身の愛の行方を求めて、生まれ故郷への旅路に出る物語を軸に、ミステリー、青春小説、サスペンス、冒険小説、ノワール、成長小説、モダンホラー、情痴小説、ロードノヴェル、SF、ラヴ・ストーリー、ジェンダー・クライシス文学と、あらゆるジャンルを包み込み、スピーディに展開する、まさに物語の万華鏡です。

主人公アンドルーは、26歳にして多重人格者の魂の代表として「誕生」し、魂たちの共存のために奮闘しています。ある日、殺人犯を事故死へ追い込んだことで、自分が継父を殺害したのではないかという疑念に囚われます。真相解明のため、同じ障害を持つ女性ペニーと故郷へ向かうアンドルーですが、自身の隠された秘密だけでなく、闇の魂からの脅威にも晒されていくのです。

注目すべきは、多重人格という設定を巧みに利用し、物語に深みと複雑さを与えている点です。



アンドルーの内部では、さまざまな人格がそれぞれに考え、行動し、時には衝突します。その葛藤は、アンドルー自身の心の闇だけでなく、人間の存在そのものに対する深い問いを投げかけてきます。

文庫版は、翻訳者である浜野アキオ氏による丁寧な訳によって、マット・ラフの鮮烈な描写と複雑な心理描写が余すことなく堪能できます。



新潮文庫史上最厚の1冊は、まさに読みごたえ十分。あらゆるジャンルを融合させた、壮大な物語の渦に、あなたも巻き込まれてみませんか?

作者紹介



マット・ラフ
1965年ニューヨーク生まれ。1988年『Fool on the Hill』でデビュー。続く『Sewer, Gas & Electric: The Public Works Trilogy』(1997年)をトマス・ピンチョンらに賞賛され、新しいアメリカ文学の担い手として注目される。邦訳にジェイムズ・ティプトリー・Jr.賞を受賞した『魂に秩序を』(2003年)のほか、『バッド・モンキーズ』(2007年)、『ラヴクラフト・カントリー』(2016年)がある。後者は2020年にHBOによってテレビシリーズ化された。

浜野アキオ
1961年宮城県生まれ。京都大学文学部卒業。英米文学翻訳家。ウィルフォード『拾った女』、ヴァードン『数字を一つ思い浮かべろ』、チェイズ『天使は黒い翼をもつ』、ブルックス『モンスター・パニック!』など訳書多数。

書籍データ



【タイトル】『魂に秩序を』
【著者名】マット・ラフ
【訳者名】浜野アキオ
【発売日】2024年6月26日
【造本】文庫
【定価】1,705円(税込)
【ISBN】978-4-10-240581-9
【URL】https://www.shinchosha.co.jp/book/240581/


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