1月15日はイチゴの日!静岡の久能地区で味わういちご狩りの魅力
毎年1月15日は「イチゴの日」として楽しまれており、静岡市の久能地区では、特にこの日を機にいちご狩りが本格的に始まります。この地域は約120年の歴史を持ついちご栽培のルーツであり、独自の栽培方法で知られています。ここでは、久能街道・いちご海岸通り沿いに20軒以上の農園が並び、訪れる人々に新鮮ないちごの収穫体験を提供しています。
いちご狩りが楽しめる地域
駿河湾に面したこの「いちご海岸通り」では、5月上旬まで旬のいちごを楽しむことができます。その代表的な品種である「石垣いちご」は、石垣の中の土で栽培されており、独特な育成環境がその甘みの源となっています。この栽培方法は、海の反射光と石の保温効果を利用し、自然と調和した持続可能な農法です。
「石垣いちご」とは?
「石垣いちご」の栽培方法は、名前の通り、石垣の隙間でいちごの苗を育てるスタイルです。これは海沿いの温暖な気候を活かし、太陽光を充分に浴びることができる特性を持っています。石垣が日中の熱を保持し、夜間もその熱を放出することで、いちごが甘く、うまみの詰まった果実に育つのです。この方法により、寒さでの影響を減少させ、持続可能な農業を実現しています。
120年の歴史
石垣いちごの歴史は、明治29年(1896年)まで遡ります。当時、久能山東照宮の宮司がアメリカにいた友人からいちごの苗を譲り受け、それを川島常吉氏が石垣に植えたことが始まりとされています。この試みが成功し、石垣の特性を利用した栽培法が広まるきっかけとなりました。現在でも、この歴史的な栽培方法は変わることなく受け継がれています。
いちご狩りの楽しみ方
いちご狩りを楽しむ際は、1月から2月の午前中がベストです。午後になるとビニールハウス内の温度が上昇し、いちごがぬるくなってしまいます。美味しいいちごを見分ける方法としては、ヘタの近くまで色づいているものや、ヘタが反り返っているものが完熟の印です。狩り方は簡単で、いちごを90度に曲げて少し引っ張るだけで、ポロッと取れるはずです。
久能地区のいちごスイーツ
いちご狩りの後は、ここで味わえるいちごスイーツもぜひ楽しんでいただきたいです。「久能山白いちごパフェプレート」では、白いちご、章姫、紅ほっぺの3種類のいちごが贅沢に使われています。また、石垣いちごを使ったジェラートも人気で、その美味しさは後を引きます。
アクセス、料金、問い合わせ
いちご狩りは、2025年5月上旬まで楽しめます。静岡市の駿河区と清水区で行われ、国道150号沿いの久能街道に位置しています。アクセスは、東名高速道路の日本平久能山スマートICから10分ほど。自家用車やバスでの利用ができます。料金は大人2,000円からで、時期によって変動します。
まとめ
「石垣いちご」は、そのユニークな栽培方法や美味しさから、多くの人々に親しまれています。イチゴの日を機に、静岡の久能地区で特別ないちご狩り体験を楽しんでみてはいかがでしょうか。自然の恵みを感じながら、新鮮ないちごを存分に味わう贅沢なひとときをお過ごしください。