エクスペディアが3年連続で旅行代理店の取扱額トップに輝く

エクスペディアが世界の旅行業界で輝く

近年、旅行業界では「エクスペディア」が光を放っています。2014年において、エクスペディアは世界の旅行代理店の中で最も高い取扱額を記録し、これで3年連続の快挙を達成しました。その取扱額はなんと504億米ドルであり、プライスライングループが保有するBooking.comなども高いシェアを獲得しつつありますが、エクスペディアの強さは依然として際立っています。

ダイナミック・パッケージ商品とデータ活用

また、スマートフォンの普及が進む中、エクスペディアは効率的に旅行商品を提供するため、ダイナミック・パッケージ商品の充実を図っています。この商品は旅行者が選んだ交通手段と宿泊施設を自由に組み合わせられるため、ニーズに合った柔軟な旅行スタイルを実現しています。

さらに、エクスペディアは市場動向の把握をより明確にするためにデータベースの見直しを行い、国連世界観光機関（UNWTO）の基準に基づいて旅行者の流れを算出する仕組みを導入しました。これにより、業界全体に対して信頼性の高いデータを提供し、旅行者の動向を理解するための強力なツールが整備されつつあります。

旅行市場の回復

2014年には、地政学的な緊張や地域紛争により旅行業界に落ち込みが見られましたが、2015年は回復の兆しを見せています。特にインドやインドネシアなどの新興国からの旅行者の増加が期待され、全世界において国外旅行者数は前年比で5％の増加が見込まれています。特に中国からの国外旅行者数は約10％の増加が予想され、多くの国がこの流れに期待を寄せています。

地域別動向

一方で、中東や北アフリカ地域では依然として政治的混乱が影響を及ぼし、2014年のチュニジアへの旅行者数は前年比で2％減少してしまいました。さらに、ロシアはウクライナとの衝突や石油収益の減少が影響し、2014年には国外旅行者が前年比15％減少。2015年もさらに2％減少すると予想されています。この動向はフィンランドやタイ、スペイン、トルコなどにも影響を及ぼし、旅行業界全体に波及することが懸念されています。