KDDI Message Cast for SalesforceがRCSに対応
KDDI株式会社とSupership株式会社が共同で運営する法人向けメッセージ送信サービス『KDDI Message Cast』が、2025年10月8日より、Salesforce版アプリ『KDDI Message Cast for Salesforce』で次世代メッセージングサービスであるRCS(リッチコミュニケーションサービス)に対応することを発表しました。これにより、Salesforceを利用している企業は、AppExchangeから本アプリをインストールすることで、簡単にSMSとRCSを配信できるようになります。
背景
最近の企業と顧客間のコミュニケーションのスタイルは、単なる情報伝達から顧客体験を重視した双方向のやり取りへと進化しています。従来のSMSは高い到達率と開封率を持ちながら、テキストのみの制限が課題でしたが、RCSはその後継として、画像や動画、ボタンなどを使ったインタラクティブなメッセージングを可能にします。KDDIは日本におけるRCSの普及を進めており、2025年4月にはiPhone向けのRCS対応を、2024年5月にはAndroid端末向けのGoogle メッセージの標準搭載を実現しました。
SMSとRCSの違い
RCSは従来のSMSと比べて、よりリッチで表現力のあるメッセージが可能です。このRCSに対応することで、企業は顧客データを最大限に活用し、パーソナライズされたメッセージングを展開できます。特に、ユーザーは企業のロゴや確認済みマークが表示される公式アカウントからメッセージを受け取るため、より信頼性の高いコミュニケーションが実現します。
KDDI Message Cast for Salesforce の主な特徴
1.
高い信頼性と豊かな表現力
公式アカウントからメッセージを送信でき、視覚的に訴求力のある情報提供が可能です。これにより、開封率やエンゲージメントの向上が期待できます。
2.
Salesforceデータとのシームレスな連携
Salesforceに蓄積された顧客データを基に、パーソナライズされたメッセージを自動的に配信します。この機能は、企業にとっての顧客関係の強化に寄与します。
3.
すべての顧客への確実なリーチ
RCSを受信できないユーザーには自動的にSMS形式でメッセージが送信されるフォールバック機能を搭載し、情報伝達の機会損失を防ぎます。
想定される利用シーン
RCSの活用は多岐にわたり、リテールやECではクーポン配布や新商品の紹介に。不動産業では内覧予約のリマインドなど、さまざまなビジネスシーンでの効果が期待されます。金融や保険業界でも重要なお知らせや契約更新の案内に活用され、顧客との関係強化を促進します。
今後もSupershipとKDDIは、KDDI Message Castの機能拡充を通じて企業のデジタルトランスフォーメーションを支援し、顧客とのコミュニケーションを最適化するツールの提供を進めていく予定です。
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Supership株式会社について
Supershipは、データとテクノロジーを活かしたマーケティングソリューションを提供し、企業のデジタルトランスフォーメーションを支援するデータテクノロジーカンパニーです。今後も企業の成長に貢献するための新たなソリューションを展開していくでしょう。