燈と大東建託が提案する新たな建設管理の姿
燈株式会社(本社:東京都文京区)と大東建託株式会社(本社:東京都港区)は、建設業界における工程内検査写真のAI自動分類システムを共同で開発しました。このシステムは、燈が誇る先進的な画像認識技術と大東建託独自の膨大な実績データを融合させることで、高精度な分類を実現しています。
背景とニーズ
建設業界では、品質管理が極めて重要です。特に、工事の途中で行われる工程内検査は、後工程での問題を未然に防ぐために必要不可欠です。しかし、検査項目は10から30に及び、2×4工法などの特定の方式の場合、1325を超える検査ポイントが存在します。そのため、現場監督は多くの写真を適切な検査項目に振り分ける作業に膨大な時間を費やしていました。加えて、手作業での振り分けには誤りのリスクも伴います。これらの課題を解決するため、燈と大東建託はAIを活用したシステムの開発に乗り出しました。
AI自動分類システムの実力
本システムは、建設現場の特性を学習しており、画像を名監督システムにアップロードすると、わずか10秒で適切な検査項目に分類されます。現場監督はその場で分類結果を確認し、必要に応じて修正することもでき、最終的な確認が済むと正式な検査結果として登録可能です。
効果とメリット
このシステムの導入により、現場監督の工程内検査写真の登録作業時間を50%も削減できることが期待されます。更に、次のような副次的な効果も見込まれます:
- - 振り分けミスの減少:自動化により、人為的ミスを大幅に減少させます。
- - 精神的負担の軽減:手作業を減らすことで、監督のストレスを軽減します。
- - 標準化された品質管理:検査記録が均一になることで、品質管理が向上します。
- - データの蓄積と活用:集積されたデータを基に更なる分析や改善が可能になります。
今後の展望
燈は、構築したAI基盤にさらなるアルゴリズムを接続し、工程内検査から品質チェック、工程表の管理へと進化させ、様々な業務を自動化していく予定です。
燈株式会社の紹介
燈は、東京大学/松尾研究室発のAIスタートアップ企業で、社会課題解決を目指しています。建設業界のみならず、エネルギーやインフラなど様々な分野で、独自のAI技術を駆使し、生産性向上に貢献しています。
お問い合わせ先
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会社概要
- - 会社名:燈株式会社(Akari Inc.)
- - 所在地:東京都文京区小石川1-28-1 小石川桜ビル4F
- - 代表者:代表取締役社長 兼 CEO 野呂侑希
- - 設立:2021年2月
- - ホームページ:燈株式会社