自然資本を守る新たな挑戦、ネイチャープレナージャパンが誕生

ネイチャープレナージャパン設立記念イベントに登壇



2025年8月27日、東京で自然を守ることを使命とし、経済の成長に寄与する新しい団体「一般財団法人ネイチャープレナージャパン」(NPJ)が発足しました。この活動の中心には、環境に優しい農林水産業や観光業など、持続可能なビジネスを志す若者を支援するという明確な目的があります。ネイチャープレナーとは、自然(Nature)と起業家(Entrepreneur)を融合させた概念であり、これを通じて自然資本の価値を広めていく活動が期待されています。

設立レセプションには、全国各地から起業家、学生、研究者など約150人が集結し、特別な場を彩りました。その中でも、ミドリクNbS株式会社の代表取締役、関隆史氏が登壇し、ドローンや人工衛星、環境DNA、デジタルツインなどの先進技術を通じた自然資本や生物多様性の可視化について紹介しました。

環境保全に向けたソリューションの提案


関氏は、自然資本の保全と再生を支えるために、テクノロジーを活用した取り組みの必要性を力説しました。特に、グリーンインフラの可視化技術や、グリーンとグレーのインフラマネジメント技術に対する具体的な支援策など、実践的なアプローチを軸にした取り組みが展開されています。彼は、ハイブリッドインフラの推進、さらには荒川流域における治水プロジェクトへの取り組みを挙げ、自然再生と防災の両立を目指す実例を示しました。

設立の背景と目的


今日、地球全体で気候変動と生物多様性の減少が深刻な問題となっていますが、社会の資金循環や制度は自然資本の価値を適切に評価していません。そのため、自然資本の再生に向けた取り組みは多くの課題に直面しています。「担い手不足」「資金の循環不全」「科学的データの不足」といった点は、取り組みを阻む重要な要因です。NPJは、こうした課題を打破するために、ネイチャープレナー同士をつなぎ、資金や人材、知見、ネットワークの循環を支える仕組みを整えることを目指しています。

ネイチャープレナージャパンの活動内容


NPJの活動は、次の柱に基づいています。

  • - 助成事業の実施:2026年から2030年にかけて10億円規模の基金を形成し、持続可能な観光やリジェネラティブ農業、環境配慮型の農漁業の支援を行います。
  • - プラットフォーム構築:起業家、研究者、自治体、企業、市民を有機的に結びつける全国ネットワークの形成を目指しています。
  • - 次世代育成:次世代のネイチャープレナーを育成するため、多様な機会を提供します。

今後の展望


NPJは、第一号基金に向けて寄付やパートナーを募集中で、クラウドファンディングも実施しています。5年内に200名以上のネイチャープレナーを輩出し、10社以上の企業支援を目標としています。

ミドリクNbSの役割


当社、ミドリクNbSは、自然資本と関連する多様な事業者と共に、データと技術を用いて保全・再生の取り組みを加速させています。特に、ドローンや衛星、LiDAR、環境DNAなどの技術を駆使した科学的データ化が進められています。これにより、CO₂貯留量の算定や、AIによる樹種判別、森林の機能評価など、自然資本の可視化を実現しています。

また、インフラマネジメント技術の提供や、維持管理の自動化で人手不足に対する解決策も模索しています。私たちの活動は、新しい時代の環境保全を実現するための重要なステップなのです。

会社概要


ミドリクNbSは、2024年に設立され、東京都渋谷区に本社を構えています。代表取締役の関隆史が率いるこの会社は、3次元計測や解析、ドローンを用いた測量などの分野で日々新しい挑戦を続けています。自然資本の未来を守るための取り組みは、今後もさらに広がりを見せていくことでしょう。

会社情報

会社名
ミドリクNbS株式会社
住所
東京都渋谷区神宮前6-23-4 桑野ビル2階
電話番号

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