三井住友トラストクラブとPrivateBANKが業務提携
日本の富裕層市場が急速に拡大する中、三井住友トラストクラブ株式会社と株式会社PrivateBANKが新たな業務提携を結びました。双方のノウハウを融合し、超富裕層向けの包括的なコンシェルジュサービス「プレミアムコンシェルジュ」を開発することを目的としたこの提携は、富裕層のライフスタイルに新たな価値を提供することを目指しています。
背景と目的
近年、富裕層市場は急速に成長しており、特に金融資産が5億円以上の富裕層が増加しています。2023年には、富裕層の世帯数が11.8万に達し、年平均約5%の成長が見込まれています。このような市場状況を受けて、特別なライフサポートサービスへの需要が高まっています。今回の提携は、両社の実績を基に新しいサービスを展開するための重要な第一歩です。
提携の内容
三井住友トラストクラブは、長年にわたるダイナースクラブカードの発行・運営を通じて、365日間対応のコンシェルジュサービスを提供しています。一方、PrivateBANKは金融資産100億円以上の超富裕層を対象に、資産管理やファミリーオフィスサービスを専門に展開。両社が持つ専門性とノウハウを結集することにより、各種手配や日常生活の相談まで幅広く対応できるプラットフォームを構築します。
この提携により、超富裕層のお客様に対してより高品質で個別化されたサービスを提供することが可能になります。両社は、今後このプラットフォームを他の富裕層向けサービス事業者へも展開していくことを検討しています。
先行サービス「D Luxurex」
提携の発表に先立ち、両社はすでにダイナースクラブ プレミアムカードの会員向けに、旅行コンシェルジュサービス「D Luxurex」を開始しています。このサービスは、会員のニーズに応じたフルオーダー旅行を提案し、資産管理相談やライフサポートサービスも提供。このリニューアルにより、旅行を通じた特別な体験を提供することが期待されています。
代表者のコメント
三井住友トラストクラブの五十嵐社長は、「当社は65年の歴史があり、今後はPrivateBANKとの協力により超富裕層により良いサービスを提供していきたい」と述べました。PrivateBANKの佐藤社長は、「富裕層の多様なニーズに応えるためには単なる資産管理を超えた役割が求められる」とし、この提携が新しいサービスの創出につながることに期待を寄せました。
この業務提携は、ただの資産管理から一歩進んだ、より包括的なビジネスパートナーシップの強化を目的としています。両社のシナジーにより、超富裕層向けの新たなサービスがどのように展開されていくのか、今後の情報に注目です。
会社概要
三井住友トラストクラブ株式会社
所在地:東京・中央区晴海
主な事業内容:ダイナースクラブカードの発行・運営
株式会社PrivateBANK
所在地:東京・港区赤坂
主な事業内容:超富裕層向けファミリーオフィス事業
両社は、今後のサービス展開に向けて協力し合い、富裕層のお客様にさらに満足していただけるよう努力していきます。