香源が新たに香木買取事業部を設立
お香や線香、香木を製造・販売する株式会社香源が、新たに「香木買取事業部」を設立しました。この取り組みの背景には、希少な天然香木の持続的な循環と、日本文化の伝承、さらには環境保護への貢献という目標があります。これにより、日本の香り文化をさらに深め、未来へとつなげていく意図があります。
香木の希少性と保護の必要性
現在、天然の香木である沈香や伽羅は、ワシントン条約の保護対象に指定されています。これは、違法伐採や過剰な採取による森林破壊が大きな問題となっているためです。こうした状況に大きな危機感を抱いた香源は、国内に存在する香木を正規のルートで再活用することで、この貴重な資源を未来に引き継ぐことを目指しています。
買取事業の具体的な内容
香木買取事業部では、寺院や個人宅に眠る香木を適正な価格で買取し、再評価や再利用を行います。これにより、香木の資源を再循環させるだけでなく、買取後は職人や調香師に原料供給を行います。また、聞香体験や博物展示といった教育・文化事業にも貢献していきます。
買取サービスは一般の顧客だけではなく、古美術商や遺品整理業者、仏壇店などの業者に対しても、無償で行っております。店舗に直接持ち込むことも可能であり、郵送を希望される方には、送料が自己負担となりますが、適切な評価を受けることができます。
お香の持つ意味と香源の理念
香源が目指すのは、「今を癒す」だけでなく、「過去の記憶や未来の文化を結ぶ」ことです。香りを通じて人と自然、文化をつなぐ架け橋として、使われなくなった香木をもう一度香らせることを誓っています。この香木買取事業によって、素材が持つ魅力が再発見されることを期待しています。
株式会社香源の紹介
本社を愛知県名古屋市に構える株式会社香源は、1937年に創業され、80年以上の歴史を持つ老舗です。お香、線香、香木、数珠などを扱い、東京都内にも店舗を展開しています。また、若い世代に日本文化を知ってもらうために、オリジナル商品の開発にも力を入れています。香木買取事業の新設は、こうした取り組みの一環として位置づけられています。
会社概要
連絡先
株式会社香源 コールセンター
このように、香源は文化の継承を目指し、希少資源の保護を通じて社会に貢献する姿勢を持ち続けています。私たちの生活に欠かせない香りを再び身近にするため、香木買取事業は着実に進められています。