和歌山市初の「インフラゼロハウス」活用実証実験
和歌山市と独立行政法人UR都市機構は、まちづくりの新しいアプローチとして「インフラゼロハウス」を導入した実証実験を開始します。この取り組みは、令和6年4月1日に締結された基本協定書に基づいており、地域の災害対応、環境への配慮、そして地域活性化を目的としています。
インフラゼロハウスとは?
「インフラゼロハウス」は、無印良品の家を展開する株式会社MUJI HOUSEが開発した新しい形の住宅です。この住居は、バイオトイレや太陽光発電、さらには蓄電池を実装しており、従来のインフラに依存しないオフグリッドの生活が可能です。具体的には、トレーラーハウスで構成されており、さまざまな環境下でも使用できる柔軟性があります。
実証実験の概要
実験は、官民連携のもと、イベントや災害時における空間整備の重要性を検証するために行われます。和歌山市内の北ぶらくり丁商店街の東側に位置する一角に、リビング棟とユーティリティ棟の2台の「インフラゼロハウス」が設置されます。設置期間は令和7年10月12日から12月末までを予定しています。
実験では、地域住民や観光客を対象に、災害時の避難所としての機能や、平時におけるコミュニティスペースとしての役割を果たすことが期待されています。また、得られたデータは今後のまちづくりに活用される予定です。
実施に向けた関係者の訪問
実証実験の具体的な内容について説明するために、UR都市機構の西日本支社長や副支社長を含む関係者が和歌山市役所を訪問しました。市長との挨拶を交わし、実験が地域にどのような影響をもたらすのか、その意義を再確認する場ともなりました。
地域活性化に向けた期待
和歌市が取り組むこの実証実験は、単なる新しい住居の提供にとどまらず、地域社会における新しいコニュニティの形成や、環境意識の向上にも寄与すると考えられています。UR都市機構とMUJI HOUSEの協力は、多くの自治体にとっても参考になる成果をもたらすことでしょう。
興味を持たれた方は、ぜひ実証実験が行われる北ぶらくり丁商店街へ訪れてみてはいかがでしょうか。地域の活性化が目の当たりにできる貴重な体験となることでしょう。
お問い合わせ
このプロジェクトについての詳細情報は、UR都市機構西日本支社の吉田氏と濱口氏までお問い合わせください。また、インフラゼロハウスに関する情報は、MUJI HOUSEの広報担当者に直接お問い合わせいただければと思います。電話番号は、UR都市機構が06-4799-1571、MUJI HOUSEが03-6699-7400です。
和歌山市が主導するこの取り組みが、地域の未来を大きく変える一歩となることを期待しています。