設計資産の高度化を目指す新サービス開始
株式会社日立情報通信エンジニアリング(以下、当社)は、産業や自動車、医療機器などの幅広い分野でのシステム開発における設計資産の再構築と最適化を支援する「設計資産再構築・最適化サービス」の提供を開始しました。このサービスは、長期的な運用によって属人化や複雑化が進んだ設計資産に対して、AI活用を通じたモダナイゼーションを促進することを目的としています。
設計資産の課題とサービスの役割
長期の運用により、システムの設計資産はしばしば複雑化し、その管理は困難になります。その結果、保守や改修にかかる負担が大きくなりがちです。本サービスでは、リファクタリングや構造の見直しなど、さまざまなアプローチを通じて設計資産の高度化を実現します。これにより、将来の保守性や拡張性が向上し、顧客の開発効率改善に寄与します。
幅広い実績の活用
当社はソフトウェアからハードウェアに至るまで、多彩な領域での設計・開発において豊富な実績があります。この経験を踏まえ、設計資産の再利用を可能にすることで、設計変更時の影響範囲の把握や、改修作業にかかる調査工数を削減します。また、設計資産のブラックボックス化に起因する品質リスクも低減します。
メニューベースエンジニアリングサービス
このサービスは、豊富なノウハウを基にした「メニューベースエンジニアリングサービス」の新しいラインアップです。顧客のニーズに応じたメニューの選択や組み合わせが可能で、設計資産の再構築から運用に至るまで、一貫したエンジニアリングサービスを提供します。
背景と必要性
近年、AIを活用した開発が進む中で、既存の設計資産がそのままでは生かせないケースが増えています。設計意図や複雑な構成がわからない場合、AIによる解析や自動化も難しいため、設計資産をわかりやすく可視化し、再構築することが求められています。これにより、AI活用が可能な開発基盤の構築が不可欠となり、現場での様々な課題が顕在化しています。
課題の具体例
1.
設計意図や構成の把握が難しい
設計仕様の更新や整備が不十分でブラックボックス化が進み、意図を理解できない問題があります。
2.
コード品質の低下
コードの複雑化により、設計変更の影響範囲を把握するために多くの工数がかかることがあります。
3.
部分改修への対応が難しい設計
ソフトウェアとハードウェアの連携が不十分なため、改修時に大規模な作業が必要になることがあります。
4.
ドキュメントが不足している
ドキュメント整備が進まず、継続的な開発や引き継ぎが難しい状況です。
これらの課題が影響して、既存の設計資産で継続的に開発することは、改修コストや品質リスクの増大につながります。そこで早期の構造見直しが重要となります。
サービスの特長
当社の「設計資産再構築・最適化サービス」には、いくつかの特長があります。
1.
AIによる迅速な分析・可視化
AIを使用して既存コードの設計意図や構造を迅速に理解します。
2.
コードのリファクタリングを通じた解析効率の向上
コードの冗長性を解消し、品質を高めていきます。
3.
アーキテクチャー見直しによる拡張性の向上
システム全体を見据えたアプローチで保守性を確保します。
4.
ドキュメント整備による再利用の促進
再構築した内容を文書化し、理解しやすい形式で提供します。
ユースケース
ケース1: 継続開発の支援
構造が複雑化し、設計者が不在のために継続的な開発が困難な状況がある場合、本サービスを利用することで設計資産の可読性を向上させ、外部リソースの活用を容易にすることが可能です。
ケース2: 品質と保守性向上
長期的な開発で顕在化した品質課題に対して、本サービスを用いてアーキテクチャーを見直し、設計の整合性を高めることができます。これにより、不具合を減少させ、将来の環境変化に対応する力を養います。
今後の展望
当社はこのサービスを通じて、設計資産のモダナイゼーションを加速し、AI活用による解析と設計支援の高度化を目指しています。これにより、設計資産を「再利用可能な価値ある資産」に変革し、顧客の開発効率向上を実現します。継続的な成長をサポートし、持続可能な社会の構築に貢献してまいります。