テュフズードの挑戦
2025-02-18 11:34:54

テュフズードジャパン、JC-STAR検証事業者としての新たな挑戦

テュフズードジャパンが新たにJC-STAR検証事業者として認定



国際的な認証機関であるテュフズードの日本法人、テュフズードジャパン株式会社が、独立行政法人情報処理推進機構(IPA)によって、セキュリティ要件適合評価及びラベリング制度、通称「JC-STAR」の検証事業者として認可されました。これにより、2025年3月からJC-STARレベル1の申請受付を開始し、IoT製品に対する信頼性の高い第三者評価サービスを提供することになります。

JC-STARとは何か



JC-STARは、日本国内でのIoT製品に関する新しいセキュリティ評価制度です。この制度は、2024年8月に経済産業省が発表した構築方針に基づいて設立されました。IoT製品のセキュリティ要件が推奨される中、このラベルを取得することにより、製品ベンダーや販売業者は市場において競争上の優位性を得ることができます。また、消費者にとっても、JC-STARの適合基準に基づく安全な製品選択が可能になることから、品質の可視化が進む意義も大きいです。

対象機器とその特性



JC-STARが対象とする製品は、インターネットプロトコル(IP)を活用してデータを送受信できる機器に限ります。これには、インターネットに直接接続できない機器も含まれ、他の機器を経由してIP接続が成立する場合も対象になります。ただし、現時点では「システム」はこの制度の範疇には含まれません。

認証スキームの詳細



JC-STARの認証レベルは1から4までの4段階で設定されています。具体的には以下の通りです:
  • - レベル1:基本的な適合基準と評価手続き
  • - レベル2:各製品タイプに応じた適合性評価
  • - レベル3 & 4:重要な政府機関や地方公共団体、大企業向けのセキュリティ要件

レベル1及び2については自己適合宣言および第三者機関の評価が選択できますが、レベル3及び4は必ず第三者機関による評価を求められます。2024年9月30日にIPAにより制度が発表され、2025年3月より運用が開始される予定です。レベル2以上の受付は2026年3月以降になります。

テュフズードジャパンの役割



テュフズードジャパンは、2025年3月よりJC-STARレベル1の申請受付をスタートさせます。具体的には、IoT製品ベンダーや販売事業者が安心して評価を委託できる環境を提供し、情報収集から認証までの各フェーズに応じた標準サービスメニューを整備します。また、レベル2の申請受付開始後には、さらに広範な評価サービスも提供する予定です。レベル3や4の評価を行うための「JC-STAR評価機関」としての認定取得も準備中です。

テュフズードジャパンの概要



テュフズードは150年以上の歴史を有する国際的な第三者認証機関であり、1993年には日本法人が設立されました。医療機器や産業機器などの安全性向上を図る中で、近年はサイバーセキュリティやAI関連サービスにも力を注いでいます。特に、東京都で運営するサイバーセキュリティ試験所では、IoT機器を対象とした多様な試験サービスを提供し、企業の海外展開を支援しています。これからも、テュフズードはIoTセキュリティの分野で重要な役割を果たし続けることでしょう。


画像1

会社情報

会社名
テュフズードジャパン株式会社
住所
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-31-11住友不動産新宿南口ビル12F
電話番号
03-5919-1310

トピックス(IT)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。