LCCN推進研究会の発足から1年
一般社団法人LCCN推進研究会が発足から1年を迎え、加盟企業の募集を行っています。この研究会は、素材産業と廃棄物処理業界におけるリサイクルが困難な低品位廃棄物を含む、すべての工程のカーボンニュートラルを目指す組織です。代表理事には、国立環境研究所の藤井 実氏が就任しています。研究会の目的は、より早く、経済的にカーボンニュートラルを実現することです。
LCCN®循環システムの構想
LCCN推進研究会が推進する「LCCN®循環システム」は、主に廃プラスチックのリサイクル、バイオマスプラスチックの利用といった取り組みに加えて、低品位廃棄物を集積し、特定のプラントで焼却・熱回収を行うことを目指しています。このプロセスでは、回収した熱を利用して化学や製紙の工程での熱源とし、同時に発生するCO₂を利用して化学原料を合成する仕組みも導入する予定です。
さらに、厨芥類や農業廃棄物からのバイオガス化過程で発生するCO₂を利用した原料合成や、コンクリート、焼却灰へのCO₂固定化も含めた複合的な脱炭素モデルの構築を目指しています。
分科会活動
LCCN推進研究会では、社会実装に向けた具体的な活動を進めるために、以下の3つの分科会を設けています。加盟企業や団体には、課題解決から実証、事業化にかかる幅広い参加機会が提供されます。
ロジスティクス分科会
この分科会では、焼却が必要な廃棄物の分別や長距離輸送のシステムについての検討が行われています。港湾や船舶の利用、異物や危険物の除去、輸送のリアルタイム監視、さらにはトレーサビリティや需給調整のためのデジタル技術活用も含まれています。また、広域収集や大規模拠点処理に関する行政や市民の理解を深めるための広報活動も推進されています。
熱利用分科会
廃棄物焼却施設から化学工場や製紙工場へ、大規模かつ安定的に蒸気を供給するための技術システムの構築が目的です。事業実施体制や長期契約制度、リスクの分散策など、制度や事業面の整理も行います。国内外での事業展開を視野に入れた取り組みが期待されています。
CCU分科会
CO₂回収・利用(CCU)によるカーボンニュートラル化の実現を目指す分科会です。焼却施設やメタン発酵施設、バイオマス発電所からのCO₂を活用して、化学原料の合成やプラスチック製造、さらにコンクリートなどへのCO₂固定化プロセスを検討しています。基礎調査から実証、商業化に向けた取り組みも行っています。
加盟呼びかけ
LCCN推進研究会は、脱炭素化と資源循環を両立させるための社会モデル構築に向けて、研究会への加盟および分科会への参加を広く呼びかけています。さらに詳しい情報や加入方法、お問い合わせは、公式ホームページをご覧ください。