デジタルの力を活かす市民開発者育成プログラム
ライフイズテック株式会社が新たに提供を開始した「シチズンディベロップメント レディネス研修(CDレディネス研修)」は、非IT人材のリスキリング、つまりデジタルスキルの再教育を目的とした法人向けのDX研修プログラムです。
このプログラムは、市民開発者としての能力を育むもので、参加者は業務におけるデジタルツールの活用法を学び、実践的なアプローチで現場の課題を解決する力を身につけることができます。
市民開発者とは?
市民開発者とは、社内のデジタルツールを使いこなしながら、非ITエンジニアとして業務上の問題を解決する人材を指します。多くの企業では、業務の効率化やアナログなプロセスに悩まされており、この市民開発者の育成が急務とされています。
今では、企業内でこのような人材を育てる試みが注目を集めていますが、一律的な教育が難しい状況も見受けられます。
そのため、ライフイズテックでは、市民開発に必要なスキルの獲得だけでなく、問題解決に向けた考え方を体系的に学べる研修を開発しました。
CDレディネス研修の特徴
CDレディネス研修では、まず課題を設定し、その後デジタルツールを使って解決策を構想します。プログラムは実践形式で、参加者が業務課題を明確にし、デジタルを駆使して解決するための能力を養います。
3つのスキルを習得することを目指し、まず実装ツールの基本操作を学び、その後業務分析スキルとソフトウェアデザインスキルに進みます。
1.
実装スキル: 市民開発で頻繁に使用される基本的なデジタルツールの操作方法を習得します。
2.
業務分析スキル: 業務プロセスを分析し、解決すべき課題を明確にする力を磨きます。
3.
ソフトウェアデザインスキル: 適切なソフトウェアを選定し、データベース設計ができるようになります。
この研修の実施期間は2〜5日間で、短期間で実用的なスキルが得られるプログラムです。利用するツールとしては、MicrosoftのPower Platformが重視されており、ローコードアプリのPowerAppsや業務自動化のためのPower Automateなどが活用されます。
市民開発者育成の現況と調査結果
ライフイズテックは、市民開発者育成に関する調査も実施しており、その結果、8割以上の企業がすでに育成に取り組んでいることが分かりました。しかし、育成に関する課題も多く、学ばせる内容や人材リソースの不足が指摘されています。
受講者からのフィードバックでは、「アプリ作成に気を取られる中で、業務課題の整理が疎かになりがち」との声が上がっており、実践的かつ適切な教育が運営側の課題ともなっています。
受講者の声
このプログラムは既にいくつかの大手企業で導入が決まっており、テスト受講者からは以下のような感想が寄せられています。
「問題の発見、課題の設定からスタートでき、課題解決に向けた思考法が学べた」との意見があり、受講者の実務への適用可能性を示しています。
デジタルスキルの教育改革
ライフイズテックは、この研修プログラムを通じて次世代のデジタル人材を育成し、今後も教育界の変革を推進していく構えです。2029年からは、デジタルスキルが必要不可欠な時代が待っています。この新たなプログラムが企業や教育現場でどのように活かされていくのか、今後の動向が注目されます。