TezosがKoineArthのNFTプラットフォームに戦略的アドバイザリーを提供

Tezosが国際的なNFTプラットフォームへ参画

2021年5月、シンガポールに本社を置くKoineArthが、新たなエンタープライズグレードのNFTプラットフォーム「marketsN」のローンチに向け、Tezosエコシステムからの支援を受けることが発表されました。このローンチにおいて、アジアのブロックチェーンコンサルティング企業TZ APACが、戦略的アドバイザリーを務めることとなります。

KoineArthとは？

KoineArthは、2018年にPraphul Chandra博士によって設立され、企業によるブロックチェーンの活用を促進することを目指しています。同社の提供するmarketsNソリューションを利用することで、企業はわずか数クリックでサプライチェーンのデジタルツインを構築し、効率的な運営が可能となります。KoineArthは、持続可能な金融の実現に向けた前進を図りながら、革新的なテクノロジーを企業に供給することに力を注いでいます。

marketsNの特徴

新たに誕生した「marketsN」は、企業が重要なドキュメントや製品のデジタル化を進め、非代替トークン(NFT)を通じて不変のメタデータを添付するプラットフォームです。このシステムにより、所有権の証明や、透明性の確保、取引履歴の記録が可能となり、業界全体でトレーサビリティや信用を向上させることが期待されています。

特に注目すべきは、誰でも検証できる「プロダクトパスポート」機能です。このパスポートは、請求書やサービス記録といった情報を通じて、製品の全過程をデジタル化し、透明性のある取引を促進します。さらに、marketsNを利用する企業は、ESG基準（環境、社会、ガバナンス）の遵守も図りつつ、持続可能な経済の実現に貢献することができるのです。

Tezosの役割

Tezosは、エコで持続可能なブロックチェーン技術を誇り、環境に優しいProof of Stakeをコンセンサスアルゴリズムとして取り入れています。このため、marketsNは電力効率の高い運用を可能にし、企業にとって持続可能性を損なうことなく利用できるNFTソリューションとなります。

TZ APACのScott Littlewoodは、「私たちはmarketsNを通じて、ブロックチェーン業界において持続可能性を重視したソリューションを提供できることを誇りに思います」と語りました。さらに、Tezos IndeaのOm Malviyaも、KoineArthがTezosブロックチェーン上でのプロジェクト構築に必要な技術的サポートを受けていることを強調し、これにより持続可能性の課題を解決する素晴らしい事例が生まれると述べています。