JICAが中南米へ福島の魅力を発信
国際協力機構(JICA)は、7月10日から中南米の食品ビジネスリーダー9名を招待し、福島でのビジネス交流会を開催します。この交流事業は、日本の食材や食品の認知度を向上させることを目的に行われ、福島県の高品質な生産者との直接的な対話が行われます。また、密接なネットワークを通じて中南米での販路拡大も目指します。
中南米市場の背景
近年、中南米では日本の文化や日本産品への興味が急速に高まっています。特に、日本食や日本産の食品は消費者からの人気が集まり、これに伴って市場の成長が期待されています。JICAはこの流れに注目し、日系移住者とのネットワークを活用して、日本の食品の新たな市場開拓を進めることにしました。
ビジネス交流会と視察の内容
招へいされたリーダーたちは、福島県内で実施される様々なプログラムに参加します。ビジネス交流会には、福島県の企業45名が参加し、食品、加工技術、現地の両者の意見交換が行われる予定です。また、参加者は福島の食品生産現場を視察し、地元企業との連携を深めていきます。
この交流は、Japanese Foodの魅力を広げるための重要な足掛かりとなります。県内の企業も、この機会を生かして新たなビジネスチャンスを見出すことを期待しています。
視察スケジュールの概要
以下は、JICAによる視察及び交流活動の主なプログラムです。
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ビジネス交流会(10:00~12:00)
- 福島県郡山市のホテルハマツにて、福島県内企業との対面交流が行われます。
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視察プログラム(14:15~18:00)
- 宝来屋本店(甘酒、みそ等)
- 久保木畳店(畳製品の販売)
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震災遺構・浪江町立請戸小学校視察(10:30~11:10)
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道の駅なみえ(13:45~14:45)
- 地元産品の購入や陶芸体験が可能。
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曙酒造視察(10:15~12:15)
- 酒造の歴史や製造工程に触れることができます。
JICAの役割
JICAは、日本の政府開発援助(ODA)に基づき、中南米との架け橋となる活動を行っています。中南米日系社会との連携を強化することで、地元経済の活性化や日本文化の普及を目指し、様々な取り組みを展開しています。この交流事業もその一環として、多くの期待が寄せられています。
今後の展望
招へいされたビジネスリーダーたちは、帰国後に得られた経験や知識を基に、日本産品の魅力を広報活動へと繋げていくことが期待されています。これにより、福島産食品の認知が高まり、さらなる販路拡大に貢献することが期待されています。
取材希望者は、指定の期間内に事前予約を行うことで取材が可能です。JICAとしては、福島県の復興を支援しつつ、日本の食文化を広める取り組みを引き続き推進していく方針です。