SVP東京、2025年度の投資先を発表
特定非営利活動法人ソーシャルベンチャー・パートナーズ東京(通称 SVP東京)は、2025年度の投資及び協働先を選定したことを発表しました。このプログラムは社会起業家への支援を通じて、社会的なインパクトの創出を目指します。選ばれた6団体は、2025年10月から最大2年間にわたり、年100万円の資金提供を受け、SVP東京のメンバーによる経営支援も含む各種の協働プログラムに参加します。
2025年度の選ばれた団体一覧
1. ウィーログ
ウィーログは、「車いすでもあきらめない世界」を実現することを目的に、車いす利用者の不安や制約を解消する取り組みを行っています。中心的な活動として、ユーザー投稿型のバリアフリーマップアプリ「WheeLog!」を提供。段差やトイレの情報を10言語で共有し、効果的に利用されています。また、「車いす街歩き」のイベントを開催し、地域におけるバリアフリーの促進を図っています。
2. クリーンオーシャンアンサンブル
この団体は、革新的な技術で海洋ごみ問題の解決を目指しています。特に、河川から海に流入するプラスチックごみを減らすために定置型回収装置「kawasemi」を開発。実証実験により、効果的な運用方法を見極め、地域への展開を進めています。
3. Silent Voice
聴覚障害のある子どもたちが自分らしい人生を歩むための支援を行うSilent Voiceは、地域を越えてオンライン支援を展開しています。対面・オンラインのハイブリッド型のプログラムにより、様々な家庭のニーズに応じた教育環境を提供しています。
4. Child Play Lab.
Child Play Lab.は、病気を抱える子どもたちが自分らしく生きる社会の実現を目指しています。看護師と共に子どもの「今日やりたいこと」を共に楽しむ活動や、入院中の子どもに遊びを届ける「アドベンチャーBOX」を通じて、子どもの支援を行っています。
5. トイミッケ
市民の力を活用し緊急支援ネットワーク「せかいビバーク」を運営するトイミッケは、特に不安定居住者に対するアウトリーチを重視。ICTを駆使した支援により、危機的状況にある人々への支援を実現しています。
6. 日本カーシェアリング協会
この協会は「寄付車」を基にした新たな支え合いの仕組みを提案。被災地域への車の配布をきっかけに、地域の人々が必要な移動手段を手に入れることを目指し、共生の社会を目指しています。
SVP東京の支援活動の意義
SVP東京は、2003年の設立以来、毎年何十団体もの応募の中から選ばれた社会起業家支援を行ってきました。経営コンサルタントやマーケティングの専門家からなる約100名の「パートナー」が、支援団体と共に成長し、持続可能な社会を形成するために奔走しています。
theory of Change(変化の理論)を基に、本質的な変化の追求に取り組んでおり、各団体と共に社会課題の解決に繋がる行動を推進しています。最大2年間の支援を通じ、これからもよりよい未来の実現を目指すSVP東京の活動から目が離せません。
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