全国軽貨物協会が新たな指針を発表
一般社団法人全国軽貨物協会(以下、全軽協)は、軽貨物業界の適正化に向けた新たな指針「貨物軽自動車運送事業適正化推進ロードマップ1.0」を2025年3月10日に公開しました。この指針は2025年4月に施行される安全対策強化に応える形で作成されています。
適正化推進会議の設置
全軽協は2023年11月に「適正化推進会議」を設置し、業界全体の健全な発展を目指して議論を進めてきました。この会議には多様なステークホルダーが参加しており、国土交通省や学術機関、大手キャリア、プラットフォーマーなど、多岐にわたる意見や知見が集結しました。
2024年には1月、3月、7月、11月、さらに2025年3月に5回の会議を開催し、業界の適正化に向けた具体的な方向性を検討し続けました。その成果としてまとめられた「適正化推進ロードマップ1.0」は、業界が新たなスタートを切る重要な指導原則です。
K-LINKによる法令遵守支援
また、全軽協は、軽貨物業界における個人事業主の法令遵守を容易にするため、「軽貨物事業者支援アプリ K-LINK(ケーリンク)」を提供しています。このアプリは、事業者自身が安全管理を行うための機能を備えており、多くのユーザーに利用されています。
2025年4月には新たに「CLO機能」を追加する予定であり、これによりサプライチェーン全体のコンプライアンスチェックが可能になります。こうしたシステムの導入により、より適正な運営が進むことが期待されています。
業界の持続可能な発展に向けて
軽貨物業界の持続的な発展には、各事業者の前向きな行動が欠かせません。全軽協は、K-LINKを通じて法令遵守の効率化を図りつつ、業界全体の評価環境も整備しています。これにより、適正な事業運営がさらに促進されることを目指しています。
まとめ
全国軽貨物協会が発表した「貨物軽自動車運送事業適正化推進ロードマップ1.0」と「K-LINK」アプリは、業界の未来を明るく照らす重要なステップです。これからの軽貨物業界が健全に発展するためには、全ての事業者がこの動きに賛同し、自らの取り組みを見直すことが重要です。