近年、働き方や企業文化の変化が進む中、社員が自らの仕事にやりがいと意味を見出すことがますます重要となってきました。このような背景の中で、株式会社新経営サービスが、Great Place To Work® Institute Japanが主催する2025年版「働きがいのある会社」ランキングにおいて、近畿地域で5位に選ばれました。
新経営サービスは、京都市下京区に位置し、中小企業として働きがいのある職場環境を実現するための取り組みを行っています。特に、社員一人ひとりが経営者意識を持ち、自らの業務目標に対して主体的にアプローチできる環境を整えることが評価されました。これからの企業経営には、働き方の多様性や流動性を受け入れる柔軟さが求められます。
人的資本経営の実践
新経営サービスでは、社員のエンゲージメントや職場文化を大切にしており、各社員が成長し続けることに注力しています。業務においてボトムアップの文化を育て、若手社員がセミナー講師として活躍する機会を設けている点も、その特徴の一つです。この取り組みにより、若手社員は早い段階から自らの専門性を発揮する経験を持ち、さらなる成長へと繋げています。
書籍執筆を通じたモチベーション向上
また、社名ではなくコンサルタント名義での書籍出版を積極的に支援していることも特徴です。これまでに30冊以上の書籍を発刊し、現在在籍するコンサルタントの多くが商業出版を経験しています。この取り組みにより、社員は自分の得意分野をさらに深めることができ、専門家としての認知を高める要素ともなっています。
会社代表の山口俊一氏は、「顔が見えるコンサルタント会社」を理念に掲げており、社員の実力を最大限に引き出すことを重視しています。また、家族満足度を重視する姿勢もあり、社員に安心できる環境を提供することで、より良い成果を生む団体を目指します。
若手社員の成長と役割
若手社員のスキル向上を目指すセミナー講師の取り組みも盛況です。参加することで高い自主性が育まれ、自信を持って業務に臨む力が身につきます。受講者に対して分かりやすく伝えるコミュニケーション能力の向上は、営業や取引先との関係構築にも役立っています。
このような全員参加の経営理念は、社員が自分自身の課題をしっかりと把握し、主体的な行動を起こすための基盤を築きます。また、全社員が業績に関する情報を共有し、月次会議では業績の進捗を確認します。この透明性が企業文化の一部として根づいていることが、社員の主体性と責任感を育んでいます。
中小企業ならではの挑戦
新経営サービスには大企業に比べて豊富なリソースはありません。そのため、社員一人ひとりが持つ力を信じ、共に成長する環境を築くことが不可欠です。それでも、企業文化として中小企業の持つ強みを活かし、働きがいのある職場作りに真摯に取り組んでいきます。
今後の展望
「働きがい」を追求する企業の在り方は、今後のビジネス環境においてますます重要になるでしょう。新経営サービスは、社員の成長を支援し、意義とやりがいを感じられる環境の実現に向けさらなる努力を重ねていきます。その先にあるのは、より多くの人々が信じて成長できる、より良い働き場所という未来です。