富士通がクアルトリクスのエクスペリエンス管理ソリューションを導入、働き方改革を加速

富士通がクアルトリクスのエクスペリエンス管理ソリューションを導入



2023年10月、富士通株式会社は、米国クアルトリクスが提供する社員エクスペリエンス管理ソリューション「Qualtrics EmployeeXM™」を同社のテクノロジーソリューション部門エンタープライズビジネスグループに導入したと発表しました。この取り組みは、働き方改革の一環として、社員の声を重視した企業文化の確立を目指しています。

クアルトリクス合同会社は、東京都千代田区に本社を置く企業で、EmployeeXMは、社員エンゲージメントを高めるためのプラットフォームです。この導入により、定期的に行われる社員意識調査がより迅速かつ正確に実施され、結果を基にしたアクションが期待されます。

導入の背景と目的



富士通は、社員の意見を反映した環境作りに積極的に取り組んでいます。これまでも社員の声を集めるための調査が行われていましたが、Qualtrics EmployeeXMを利用することで、調査結果をリアルタイムに分析し、その結果に基づく迅速なアクションが可能になります。

導入は2019年9月に決定され、2020年1月に本稼働が開始されました。初期の対象者は、製造や流通を担当する約4,000人のシステムエンジニアであり、彼らの意見を重視することで、全体のエンゲージメント向上に寄与することが期待されています。

人事課題の解決



富士通のこのビジネスグループは、IT業界特有の課題にも取り組んでいます。個々のプロジェクトで異なる組織が形成されるため、過去の調査データをそのまま適用することは難しいとされていました。しかし、Qualtrics EmployeeXMを利用することで、各部門やチームのリーダーが自らの組織の調査結果を直接参照し、必要な改善アクションを行うことが可能になります。

さらに、高度な機械学習を用いた分析機能により、組織の状況を予測し、今後の改善策を提案することもできるため、より効率的なエンゲージメント向上が期待されています。

顧客エクスペリエンスへの展開



今後、富士通は顧客との接点にも注力し、Qualtricsの「Qualtrics CustomerXM™」の導入を予定しています。こちらは顧客エクスペリエンスを向上させるための仕組みで、顧客からのフィードバックをリアルタイムに収集し、より良いサービス提供へとつながることを目指しています。

エクスペリエンス管理の未来



富士通株式会社の執行役員常務エンタープライズビジネスグループ長、東 純一氏は、エクスペリエンス管理ソリューションがもたらす効果に期待を寄せています。「社員との接点を増やし、エンゲージメントを向上させることで、お客様のニーズにも迅速に応えることができるようになると信じています。」とコメントしています。

今後、クアルトリクスとともにエクスペリエンス管理の分野での協業も視野に入れ、双方のスキルを活かして新たな価値を創出する方向性が示されています。

まとめ



富士通がクアルトリクスのEmployeeXMを導入したことにより、働き方改革が加速するとともに、社員の意見を基にした迅速な環境改善が実現されることが期待されます。この取り組みは、従業員だけでなく、顧客体験の向上にもつながり、企業全体の競争力を強化するでしょう。今後の展開が楽しみです。

会社情報

会社名
クアルトリクス合同会社
住所
東京都千代田区丸の内1丁目5-1新丸の内ビルディング 37F
電話番号

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