パリオリンピックでKIMONOが華開く
2024年7月26日、フランスのパリ国際大学都市日本館で特別な写真展「パリオリンピックで華ひらく、世界のKIMONO 2024」が開催されます。このイベントは、PARIS 2024
パリオリンピックの開会式に合わせて行われるもので、東京オリンピックのために制作された幻のKIMONOが、パリ五輪の場でその美しさを披露します。
KIMONOの背後にあるストーリー
一般社団法人イマジンワンワールドの代表理事、手嶋信道氏が主導するこのプロジェクトは、多様な文化や歴史を反映したKIMONOのデザインを通じて国際交流を促進するものです。手嶋氏はプロジェクトスタートにあたり、各国の大使館を訪問し、国ごとの自然や文化、歴史についてのヒアリングを行ってきました。その結果、207点のKIMONO(振袖と帯)がデザインされ、日本各地の名工によって制作されました。
特に注目すべきは、難民選手団のためにデザインされたKIMONOです。UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)の協力を得て、造形作家の小松美羽氏が手掛けました。この取り組みは、困難に直面している人々や難民への思いやりと理解を示す重要なメッセージでもあります。
平和の祭典、オリンピックにおける文化交流
手嶋氏は、「イマジンワンワールドは、世界はきっと、ひとつになれるという理念の下、KIMONOを通じて国際交流を行い、平和のメッセージを発信しています。KIMONO PROJECTを超えた『PEACE PROJECT』として、異なる文化への敬意を持ち、平和へ貢献することを目指しています」とコメントを寄せています。このような活動が、オリンピックという平和の祭典で実現されることは非常に期待されます。
プロジェクトの具体的な活動内容
このプロジェクトの概要は以下の通りです。
1.
制作内容:世界中の国々と難民選手団をテーマに、213着のKIMONO(振袖および帯)を制作。
2.
デザイン:各国の大使館と協力し、その地域が大切にしている自然、文化、歴史をデザインに反映。
3.
制作:日本を代表する着物作家や職人の手による。
4.
制作資金:1カ国につき200万円、合計で4億円以上の資金は全て寄付によるもので、全額制作者へ支払われる。活動メンバーは全員ボランティア。
5.
相互理解:KIMONOを通じて互いの文化を知り合うことで、平和の原点となる架け橋を築く。
この取り組みは、現代における国際交流の重要性を再認識させるものであり、文化の多様性と相互理解の象徴です。
公式サイト:
イマジンワンワールド
本プロジェクトに関する問い合わせは、
[email protected]まで。