『江戸バース~北総四都市デジタル紀行~』プロジェクトの初動
株式会社GamingVは、日本遺産「北総四都市江戸紀行」を活用し、人気オンラインゲーム「Fortnite」を通じて日本初の「eスポーツ・メタバースツーリズム」を展開するプロジェクト『江戸バース~北総四都市デジタル紀行~』を発表しました。この取り組みは、千葉県佐倉市、成田市、香取市、銚子市を舞台に、歴史的な江戸時代の街並みをバーチャル空間で再現し、若者たちに新たな観光体験を提供することを目指しています。
プロジェクトの背景
現在、日本遺産「北総四都市江戸紀行」は豊かな歴史を持つ観光地として知られていますが、40代以上の観光客が中心で、Z世代に向けた魅力的なコンテンツが不足しているという課題がありました。そこで、GamingVは「Fortnite」という、特に若者に人気のあるゲームを活用し、歴史的な文化財とデジタル体験を融合させることに挑戦したのです。
江戸時代を体験できるメタバース空間
本プロジェクトの中核は、実際の江戸時代の街並みを忠実に再現したメタバース空間です。プレイヤーは「江戸時代の旅人」として、パルクールなどのアクション要素を駆使しながら、歴史的名所を巡り、さまざまなミッションをクリアしていく体験型のゲームを楽しむことができます。これにより、過去の建物や文化財と触れ合う機会を提供し、歴史の興味を喚起することが狙いです。
オンライン・オフライン大会の開催
さらに、プロジェクトではオンラインとオフラインの両方でeスポーツ大会を実施します。オンライン大会では全国から参加が可能で、上位入賞者には特別なオフライン大会への招待や地域特産品のプレゼントがあります。一方で、2026年8月にはオフライン大会を各都市で開催し、地域全体を盛り上げるイベントを実現します。
地域とデジタルの連携
地域の特産品や観光地をゲーム内で特別アイテムとして使えるようにする施策も用意されています。これにより、メタバース上での体験を実際の観光につなげる取り組みも行われ、地域経済の活性化を狙っています。ゲームを通じて獲得したクーポンや商品交換券を協力店舗で利用することも可能です。
子供たちへの影響
地域の子供たちを対象にした体験プログラムも実施されます。3Dモデリングを学びながら、地域の特産品を制作し、実際のメタバース内に配置することで、地域への愛着を育むことが期待されています。これにより、最新のデジタル教育を提供することも視野に入れています。
今後の展望
『江戸バース』は初年度の実施を皮切りに、次年度以降もメタバースの拡張や、学校対抗・企業対抗のeスポーツ大会の開催、観光プログラムの商品化などを計画しています。これにより、持続可能な地域活性化のモデルを構築していく考えです。
日本遺産フェスティバルへの出展
また、プロジェクトは「ツーリズムEXPOジャパン」や「日本遺産フェスティバル」にも出展予定です。ブースでは「Fortnite」を使用したメタバース体験が提供され、日本の伝統と新たなデジタル体験を融合させた観光プログラムを体験する絶好の機会です。
このように、新たな観光の形が展開される中で、ゲームを通じて歴史文化への興味が喚起されることを大いに期待したいものです。