東陽テクニカ、BioLogic社製品の総代理権を獲得!
東京都中央区を拠点とする株式会社東陽テクニカは、中国における電気化学測定システムの販売権を大きく拡大しました。このニュースは、2025年7月から中国全土での仏・BioLogic Science Instruments SASの電池充放電評価装置カテゴリーの総代理権を取得したことに関連しています。これにより、2024年1月に取得した華南エリアだけでなく、全国規模での販売拡大を目指すことになります。
電気自動車(EV)市場の進化
現在、電気自動車の需要が急成長を遂げていますが、その背景には車載電池技術の革新があります。特に、中国は世界最大のEV市場として知られ、各地で新たな電池技術の開発が進められています。これは企業だけでなく、大学などの研究機関も含めた広範な取り組みです。新しい技術を搭載した車載電池の性能や安全性の向上は、今後のマーケット競争において極めて重要な要素となります。
国内での実績が国際的評価を呼ぶ
東陽テクニカは、2016年にBioLogic社との間で国内総代理店契約を結び、日本国内において最先端の測定技術を提供し続けてきました。リチウムイオン電池や全固体電池の研究においても同社は着実に成果を上げており、特に充放電評価装置の導入がカギとなっています。この度の総代理権の取得は、華南エリアでの業績が高く評価された結果となり、さらなる成長の機会をもたらしています。
中国市場に根ざした戦略
華南エリアでは、寧徳時代新能源科技(CATL)や比亜迪(BYD)など、世界的に有名な電池メーカーが集積しています。この地域での東陽テクニカの戦略は、2025年5月に広州オフィスを刷新し、地元法人の支店として機能させることでした。その結果、国軒高科(GOTION)や中創新航科技(CALB)といった大手企業へのアプローチも可能となり、さらなる販促活動のチャンスが生まれています。
BioLogic社製品の強み
主力商品であるモジュール式充放電測定システム(BCSシリーズ)は、二次電池の充放電サイクル特性と容量を測定できる優れた装置です。また、試験は充放電のみならず、インピーダンスやサイクリックボルタンメトリーなど多様な測定に対応しています。このオールインワンシステムは、多種多様な電池研究の要件をクリアするための強力なツールと言えます。東陽テクニカでは、この測定システムに加え、豊富な計測ソリューションを提供します。
未来を見据えた展望
東陽テクニカは、中国市場におけるさらなる成長を視野に入れ、EV用電池開発のニーズに応えるための製品ラインの拡充を図っています。次世代のエネルギー技術に対応した高度な計測ソリューションを提供し、持続可能な社会づくりにも寄与することを目指しています。これまでの経験と実績を武器に、新たな市場に挑む東陽テクニカの歩みに今後も注目です。また、最新の製品情報については、
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