イトーキが世界的デザイン賞「iFデザインアワード2025」を受賞
株式会社イトーキが、権威ある「iFデザインアワード2025」において、2つの製品と1つのブースを受賞しました。本記事では、受賞した製品と展示ブースの詳細、そしてiFデザインアワードの概要をお伝えします。
受賞製品の紹介
vertebra03 WOOD(バーテブラ03ウッド)
この製品は、イトーキ独自のエルゴノミクスを用いたオフィスチェアです。クリの無垢材を使用した背もたれとシートは、伝統的な木工の技術を活かしており、カリモク家具が製作を手がけています。木材の特性を活かすことに加え、利用者の座り心地に配慮したデザインが施されています。無滑り加工された座面や、色合いに工夫が施された塗装技術も特徴的です。
デザイナーの柴田文江氏が手掛けたこの椅子は、機能性とデザイン性を兼ね備え、多くのオフィスで利用されることでしょう。詳細は
こちらの製品ページでご覧いただけます。
Hoteling Label(ホテリングラベル)
次にご紹介するのは、完全ワイヤレスの小型デバイスであるHoteling Labelです。利用状況をリアルタイムで可視化し、オフィス内のスペースを効率的に管理します。この製品は、電源を必要とせず、設置が非常に簡単で、多様な環境下に適応できるデザインとなっています。
デザイナーは、高村恵花と石塚美晴の2名で、電子ペーパーを使用した省エネルギー設計が特徴であり、使用時のみ電力を消費します。オフィスの予約管理をスムーズにすることで、働く環境をより快適にするこの製品について、詳しくは
こちらのページを参照してください。
Orgatec Tokyo ITOKI Booth(オルガテックトーキョー イトーキブース)
オルガテック東京でのイトーキブースは、「&ITOKI」をコンセプトに、多様な働き方を表現した素晴らしい展示です。このブースは、5つのグローバルブランドと共同で展開され、オフィス家具メーカーとしての新たな価値を提示しています。
デザインテーマは「個体と気体の関係性」で、霧や雲をイメージした空間は独自のパイプカーテンで飾られています。約3000本の再生可能な塩ビパイプを使用し、柔軟さと美しさを兼ね備えた展示となっています。詳細に関しては、
イベントページで最新情報をご確認ください。
iFデザインアワードについて
「iFデザインアワード」は、ドイツのハノーバーで1954年から開催されている、国際的に権威のあるデザイン賞です。プロダクト、パッケージ、コミュニケーションなど、さまざまな分野で優れたデザインを選定します。今回は66カ国から集まった約11,000件の応募作の中から評価が行われ、131名のデザイン専門家により厳正に選ばれた受賞作です。
イトーキの企業理念
イトーキは1890年の創業から、働く空間をデザインすることを基本理念としています。オフィスの環境整備に留まらず、在宅勤務や家庭学習のための家具も手がけており、どのような空間にも適した商品を提供しています。コロナ禍により、時代の変化に適応しつつ、より良い働き方のサポートを目指しています。こうした取り組みも受賞の一因となっていると言えるでしょう。
これからのイトーキの成長と、新たなデザイン製品に期待が高まります。今後も注目していきたい企業です。