「もしもカレンダー」が2015年度グッドデザイン賞を受賞、2016年版予約受付開始！

「もしもカレンダー」受賞の背景

株式会社バケットが開発した「もしもカレンダー」が、2015年度のグッドデザイン賞を受賞しました。本カレンダーの特徴は、最後のページに自分の意思を記入することで、家族が大切な話し合いを持つきっかけを提供することです。特に、日本では死について話すことがタブー視される傾向が強く、家族間でのコミュニケーションが不足している現状を打破することを狙っています。

商品のユニークな特徴

「もしもカレンダー」は、日常的に使うカレンダーとして設計されていますが、ただの日付の管理だけではなく、重要な意思や考えを家族に伝えるツールとしての役割を果たします。カレンダーの最終ページには、「最期を過ごす場所」や「治療に関する希望」など、人生の重要な選択に関する記入欄が設けられており、使用者が自分の希望を明確に残せるよう工夫されています。これにより、年に一度、自分の考えを見直す良い機会となるでしょう。

開発の背景

近年、日本における癌などの予期できる死因の増加が社会問題化しています。2人に1人が癌にかかり、3人に1人が癌で亡くなっている現実を受け、多くの人々が自らの死について考える必要があるとされています。家族が大切な人の最期に関する決定を迫られることは、精神的にも大きな負担となります。「もしもカレンダー」は、そんな状況にあったために、開発者が自身の考えを家族に伝えるために使える具体的なツールを提供しています。

他商品との違い

これまでの死に関する意志表示ツールは、主にタイトル名や様式が堅苦しいものが多く、心理的な距離を感じやすいものでした。一方、「もしもカレンダー」はカジュアルなカレンダー形式で作られているため、日々の生活の中で自然に家族との会話を促進しやすいのが特徴です。これは「家族を守る」という具体的な目的に基づいた新しい取り組みと言えるでしょう。