人材確保を目指す新団体「クール・ブルー」山口支部が設立

新たな人材確保の取り組み「クール・ブルー」山口支部設立

令和2025年の4月、広島に設立された団体「クール・ブルー」は、ブルーカラー職の重要性を再認識し、業界全体での人材確保を目指しています。この度、山口県に新たに設立された山口支部が、ブルーカラー職の価値を社会に正しく伝える新たな拠点として機能を始めました。

クール・ブルーの目的とは？

「クール・ブルー」は、特にインフラや製造業など、身体的な労働を伴う仕事に従事するブルーカラー職の現状を向上させるために活動しています。長年にわたり、これらの職業は「きつい・汚い・危険」といった3Kのイメージが強調されてきましたが、現実には重要な役割を果たしています。実際、ブルーカラー職から敬遠される傾向が強く、ますます人材が不足しているという現状があります。

クール・ブルーは、このような誤った先入観を払拭し、正しい情報発信を通じてブルーカラー職に従事することの魅力を広め、若者たちがこの分野での未来に希望を持てるよう努めています。

山口支部設立の背景

海洋開発株式会社の代表取締役である藤田紫氏が山口支部長に就任。この設立は、山口県下関市を中心に水中施工や海洋土木工事を行う海洋開発の信念とも一致しています。藤田氏は、建設業界における深刻な人手不足と技術継承の問題に強い危機感を抱く中、クール・ブルーの理念に共感し、山口支部の設立を決意しました。

山口支部の活動内容

新たに設立された山口支部では、以下のような活動を展開する予定です：

- 情報発信: 海洋開発の豊富な知見を活かし、海洋インフラ整備や水中施工に関する正確な情報を発信します。
- 学校講演: 下関市や北九州市での学校講演や地域イベントに積極的に参加し、ブルーカラー職の重要性を伝えます。
- 女性の活躍推進: 女性が活躍できるブルーカラー職の事例を紹介し、これらの職業に対する理解を深める広報活動を強化します。

代表者のコメント

藤田紫氏は、クール・ブルーへの参加を通じて、業界の持続的な発展に寄与したいと語ります。「我々は『海を守り、未来を築く』という使命のもとに活動してきました。クール・ブルーの理念には非常に共鳴するものがあります。この活動を通じて、同じ志を持つ仲間と繋がり、知恵と力を結集させていきたい」と強調しています。