岡山大学高尾知佳講師、AMED再生医療研究開発課題に採択！気道狭窄疾患再生医療等製品開発へ

岡山大学学術研究院医歯薬学域の組織機能修復学分野に所属する高尾知佳講師が、国立研究開発法人日本医療研究開発機構（AMED）の「令和6年度再生・細胞医療・遺伝子治療実現加速化プログラム」に採択されました。このプログラムは、再生医療や遺伝子治療の実現に向けた基礎研究と応用研究を支援するものです。

高尾講師は、同プログラムの若手研究者枠において、「ヒト軟骨前駆細胞を利用した気道狭窄疾患再生医療等製品の開発に向けた基礎研究」という研究開発課題名で申請し、51件の応募の中から採択されました。この研究は、ヒトiPS細胞から軟骨前駆細胞を誘導し、さまざまな形状の軟骨組織を作製できる技術に基づいています。

高尾講師は、この3年間、研究開発代表者として研究チームを率い、軟骨再生技術を用いて患者さんに再生医療等製品として提供できるよう、軟骨作製における問題点を基礎研究から徹底的に調べ、臨床応用につなげることを目指しています。

岡山大学は、ヘルスケア分野を「最重点研究分野」に位置付けており、文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業（J-PEAKS）」にも採択されています。今回の高尾講師の研究成果は、将来的な再生医療の進歩に大きく貢献するだけでなく、社会変革を牽引する人材育成にも繋がるものとして期待されています。