コンガテックとKontronが協力し、グローバル生産能力を向上

コンガテックとKontronが協業拡大

コンガテックがドイツで発表したプレスリリースでは、同社のCEOであるドミニク・レッシング博士とCOO兼CTOのコンラート・ガーハマーが、IoT技術のグローバルリーダーであるKontronとの協業を強化する意向を示しました。この新たな連携を通じて、コンガテックは生産能力の向上を目指し、特にエッジコンピューティングと組込み技術分野における顧客の需要を満たすことを狙っています。

この協力関係は、顧客ニーズの高まりに応えるための重要な一歩となるとともに、コンガテックの「地産地消」アプローチを強化する根幹を成すものです。Kontronの専門知識を活用し、20以上の多様な国際生産拠点を利用することで、より効率的な生産を実現します。特に、米国の生産施設を活用することで、コスト削減と関税の回避が期待されており、グローバルなプレゼンスの強化にも寄与します。

「Kontronとの製造協力は両者にとって自然な流れです。私たちは、インテルやAMD、Qualcommなどのシリコンベンダーと強いパートナーシップを築いており、同じ価値観を共有しています」とガーハマーは強調しています。さらに、両社の広範なCOMポートフォリオは、メディカル、産業オートメーション、ロボティクス、輸送、アビオニクス、車載機器など、多様な分野の厳しい要求に応えることができるのです。

今後もこの協力関係は他の分野へも拡大される予定で、Kontronの子会社JUMPtecとの関係も深化していく見込みです。レッシング博士は、「両社の資料的交流や共同販売、マーケティングの可能性に関して現在協議を進めており、合意が得られれば、JUMPtecへの資本投資の可能性もある」とコメントしています。

コンガテックとは

コンガテックは、組込みおよびエッジコンピューティング用のハードウェアとソフトウェアを提供する世界的なプロバイダーです。インダストリアルオートメーション、メディカル、ロボティクス、通信など、多くの分野で利用されているコンピューターモジュールによって、顧客は高度なシステムとデバイスを開発可能です。同社のアプリケーションレディなアプローチは、COMと関連サービス、カスタマイズ可能なテクノロジーを組み合わせ、利用者にとって使いやすい開発環境を提供します。