京都芸術大学がIBM BlueHubプロジェクトに協力
京都市左京区に位置する京都芸術大学の通信教育部イラストレーションコースが、IBM社が推進する「IBM BlueHub in Kyoto」プロジェクトに協力することが決定しました。このプロジェクトは地域課題の解決に取り組むスタートアップ支援プログラムであり、今回選ばれた株式会社Creator’s NEXTとの協働が実現します。
プロジェクトの意義
本実証事業の主な目的は、京都市内の伝統的な建築物に施されている伝統工芸技術を可視化し、その重要性を広めることにあります。こうした取り組みを通じて、修繕に必要な技術の継承を促進し、将来的にその技術を担う職人の数を増やすことが期待されています。このように、地域の伝統を守り、次世代に引き継ぐためのエコシステムを構築することが目指されています。
学生たちの活動
このプロジェクトの一環として、Creator’s NEXTと京都芸術大学のイラストレーションコースから選ばれた3名の学生が京都市内で実際に取材を行いました。取材対象は伝統工芸の現場で、実際に職人がどのように技術を施しているのか、そのプロセスを詳細に観察し、理解することを目的としています。学生たちは有識者の監修のもと、取材結果を基にイラストを制作し、工芸技術の価値を視覚的に伝える試みを行いました。
展示会の概要
このプロジェクトの成果は、2025年7月2日から3日にかけて京都市伝統産業ミュージアムで開催されるスタートアップカンファレンス「IVS京都2025」のサイドイベントとして展示される予定です。展示タイトルは「伝統の所在とこれから」で、入場は無料で予約も不要です。展示内容には、クリエイティブなイラスト作品や映像、解説パネルが含まれており、伝統工芸の未来に向けたビジョンを観覧者に提示します。
会期や時間は以下の通りです。
- - 会期:2025年7月2日(水)〜7月3日(木)
- - 開館時間:
- 7月2日(水)13:00~17:00
- 7月3日(木)10:00~17:00
- - 入場料:無料(予約不要)
- - 会場:京都市伝統産業ミュージアム(京都市左京区岡崎)
京都芸術大学の教育理念
京都芸術大学は、国内でも有数の規模を誇る芸術大学で、通学課程と通信教育課程を合わせて22,000名以上の多様な学生が在籍しています。大学は「学びと社会の接続」を重視し、学生たちに社会に貢献できる力を育成する教育を実施しています。特に、「社会実装プロジェクト」では、学生がアートやデザインを通じて企業や地域の課題を解決する取り組みを推進しており、年間100件以上のプロジェクトが行われています。
このような産官学連携の取り組みを通じて、学生の創造力を用いた社会課題への貢献を促進していくことが今後も期待されています。京都芸術大学は、未来のアーティストやクリエイターを育成する場として、地域社会との連携を強化し続けます。
お問い合わせ
本件に関するお問い合わせは、学校法人瓜生山学園京都芸術大学広報担当にご連絡ください。電話番号: 075-791-9112、E-mail:
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