株式会社商船三井が国際的なe-メタンアライアンスに参画
2024年3月1日、株式会社商船三井は、「e-NG Coalition」に新たに参画することを公式に発表しました。このアライアンスは、二酸化炭素と水素を基にして製造されるe-メタンの実用化を促進し、カーボンニュートラル社会の実現を目指しています。
e-NG Coalitionの目的と活動
「e-NG Coalition」は、e-メタンの普及を目的とした国際的なアライアンスであり、参加企業の数は今回の参画で20社に達しました。アライアンスの主な活動には、政策提言、ロビー活動、研究・調査の実施、脱炭素に向けた取り組みのPR、共同声明の発表などが含まれています。これにより、e-メタンの価値を正しく評価し、サプライチェーンの確立を支援していきます。
環境負荷低減の重要性
商船三井は、「BLUE ACTION 2035」という経営計画を掲げ、環境戦略を中心的な柱として位置づけています。同社は、2050年までにネットゼロ・エミッションを目指すことを宣言し、二酸化炭素の削減に注力しています。e-メタンは、現在存在するLNG(液化天然ガス)燃料船でも利用可能であり、持続可能なエネルギー源として期待されています。
この取り組みは、海運業界における環境負荷の低減を加速させることを目的としています。新たに参画したe-NG Coalitionを通じて、国際的なサプライチェーンの構築にも貢献し、次世代燃料の安定供給を実現するための努力を重ねていく方針です。
e-メタンの概要
e-メタンは、CO2と水素から作られる合成メタンであり、カーボンニュートラル化に向けた重要な解決策として期待されています。商船三井は、1983年からのLNG輸送の実績を踏まえ、液化CO2の海上輸送を活用したe-メタンの供給とバリューチェーンの構築を手掛けることになります。これにより、持続可能な燃料供給を支える基盤が整備されることでしょう。
まとめ
当社の参画によって、e-NG Coalitionはさらなる成長を遂げ、国際的な協力を通じてe-メタンの実用化と普及が進むことが期待されます。商船三井の取り組みは、未来の海運業界における環境意識の向上や、持続可能なエネルギーの確保に向けた道筋を示すものです。今後もe-メタンが環境問題解決の重要な鍵を握っていくことでしょう。