京都 蔦屋書店にて増田麻由個展が開催
京都市下京区に位置する蔦屋書店6Fアートスクエアにて、増田麻由の個展「いつまでも素敵は曖昧なまま」が2024年9月28日から10月28日まで行われる。アーティスト自身が定義する「素敵」という概念をテーマに、彫刻や小作品が展示される。
増田麻由は、自身の作品にあふれる特徴、特に「重力から解放された手足が伸びる造形」を通じて、現代社会に存在する違和感と内面的な感情を表現している。彼女の作品は、様々な身体の曲線を使って私たちに感情の層を見せてくれ、観る者に豊かな印象を与える。不自由に絡み合う手足は、時にはのびやかで、時には力強く、その感情の変化をダンスの動きに例えている。
展示内容とテーマ
本展では、増田が「素敵」という概念を基軸に、木彫による作品を中心に展示し、観客に何が「素敵」とされるのかを問いかける。増田は、日々の心の揺らぎを汲み取り、その感情を作品に宿している。思いのままに伸びる手足の曲線は、時に力強さを、時に柔らかさを醸し出し、複雑な心の表現となって現れる。
増田のアートは、バレエやジャズダンスなどの身体表現からインスピレーションを受けており、これが彼女の作品の根底に流れるエネルギーとなっている。特に、タイトルにもある「いつまでも素敵は曖昧なまま」という言葉に、素朴さと同時にその曖昧さを持った「素敵」の存在が描写されている。彼女は、「素」の状態を重視し、何かを飾らずに自分自身を感じることの大切さを強調している。
アーティストステートメント
増田は現代社会での生活を考察し、様々な情報が交錯する中で、個々の感情もまた複雑に絡み合っていることを指摘する。目に見えない心の動きを、彼女自身の身体を通して作品として表現し、観者にもその感情を感じ取ってもらうことを目的としている。作品には、優美さだけでなく、繊細で刹那的な生きている瞬間が表現され、深い共感を呼ぶ。
作品紹介
展示される作品の中には、増田が特に注力した《空に舞う》や《ITO-結-》が含まれる。《空に舞う》は、バレエの美しさを捉えた木彫作品で、バレエの動きや精神を表現している。一方で、《ITO-結-》は、人間同士のつながりや関係性を象徴的に捉えており、観客が思わず考えさせられる作品と言える。これらの作品は、増田が持つ身体表現への探求心を色濃く映し出している。
入場について
個展の入場は無料で、期間中は毎日10時から20時まで開館している(最終日は18時まで)。展示作品は、期間中に販売される予定で、オンラインのアートマーケットでも購入可能となっている。作品購入を希望する方は、早めの訪問をお勧めする。
この個展は、感情と表現が交錯する空間として、ぜひ足を運んで体感してほしい。増田麻由のアートが描き出す曖昧な素敵さを、あなた自身の目で確かめてほしい。
開催概要
- - 会期: 2024年9月28日(土)~10月28日(月)
- - 時間: 10:00~20:00(最終日のみ18時閉場)
- - 会場: 京都 蔦屋書店 6Fアートスクエア
- - 主催: 京都 蔦屋書店
- - 入場: 無料
- - お問い合わせ: 075-606-4525(営業時間内)