深夜音楽番組「DTMクラブ」初アルバム「花紅柳緑」を発表
広島市に本社を置く株式会社中国放送が運営する「RCCテレビ」。その音楽創作バラエティ番組「DTMクラブ」は、2022年8月から放送を開始し、独自の形式で音楽制作に挑戦し続けています。2023年5月3日、この番組の1stアルバム「花紅柳緑」がリリースされ、注目を集めています。
ミニマムな制作環境による多彩な楽曲
このアルバムは、番組の核となる2名の制作スタッフによって作り出されています。通常のテレビ番組とは異なり、YouTubeのような形式を取り入れ、ネットでの配信に近いスタンスで制作を進めています。
マンパワーを徹底的に最小限に抑えつつ、浜田アナウンサーと共に全ての制作過程——企画、撮影、編集——を行う姿勢は、番組の特性を端的に示しています。そして、この2名のチームが協力し、RCCスポーツ部とのコラボレーションや様々なジャンルの音楽を取り入れた楽曲を制作してきた成果が、アルバムに形となって実現しました。
スポーツとの結びつき
「DTMクラブ」の特徴的な点は、広島という土地柄と結びついたスポーツ関連の地元企画が中心である点です。コカ・コーラの高校ホッケー部の応援ソングの制作を皮切りに、大学の学園祭の楽曲や様々なジャンルの依頼から、幅広い音楽創作に取り組んできました。これにより、地域密着型の音楽制作が実現しています。
限定特典を備えたアルバム
「花紅柳緑」のCD版は、赤版と緑版の2種類が用意されており、それぞれ異なる限定曲が収録されています。赤版には「猩々緋」、緑版には「天鵞絨」と題する楽曲が特典として収められています。また、ジャケットデザインには、唐澤恋花アナウンサーのフォトが使用されており、視覚的にも楽しめる仕上がりとなっています。これにより、ファンは1つのアルバムの中に異なる魅力を見つけることができます。
配信リリースも併せて実施
CDアルバムのみならず、音楽ファンに嬉しい配信リリースも実施されています。ストリーミング配信を通じて、すでに楽曲を楽しむことができるため、ぜひともチェックしてみてください。
音楽制作の未来を模索する試み
「DTMクラブ」は、音楽制作の領域における新しい可能性を探る番組です。最近のネット配信やロイヤリティーフリーの楽曲を選ぶ流れの中で、オリジナルの音楽制作の重要性を再認識し、音楽による番組演出の自由度を確保していくことが目標です。
このアルバムのリリースを通じて、「DTMクラブ」は音楽制作の地平を広げる挑戦を続けています。
まとめ
「花紅柳緑」は、ミニマムな環境下で織りなされた多彩な楽曲が詰まった傑作です。深夜の時間帯に放送されるこの番組が、視聴者の耳と心を惹きつける理由が見えてきます。ぜひ、放送と共にこのアルバムにも耳を傾けてみてください。