舞鶴高専がインフラメンテナンス大賞を受賞
舞鶴工業高等専門学校(以下、舞鶴高専)が、2025年1月16日に行われた「第8回インフラメンテナンス大賞」において国土交通大臣賞を受賞しました。この受賞は、同校が率いる社会基盤メンテナンス教育センター(iMec)が中心となって展開している「KOSEN型産官学プラス地域共同インフラメンテナンス人材育成システムの構築」に関する取り組みが評価されたものです。
受賞報告とその意義
受賞に際し、舞鶴高専の林校長は、賞の報告を首相官邸にて行い、その記念撮影が行われました。この表彰は、日本国内におけるインフラメンテナンスに寄与する優れた取り組みを表彰するものであり、舞鶴高専がその一端を担うことができたことは大きな achievement です。
KOSEN-REIMについて
KOSEN-REIMは、「KOSEN型産学共同インフラメンテナンス人材育成システムの構築」の略称で、舞鶴高専と福島高専、長岡高専、福井高専、香川高専の5校が連携して進めてきたプロジェクトです。この事業は、文部科学省の「持続的な産学共同人材育成システム構築事業」として2019年から2023年までの期間で実施されました。今後は一般財団法人としてこのシステムの持続的運営を目指し、「一般財団法人高専インフラメンテナンス人材育成推進機構」(KOSEN-REIM財団)が設立予定です。
社会基盤メンテナンス教育センター(iMec)の役割
舞鶴高専内に設立された社会基盤メンテナンス教育センター(iMec)は、インフラメンテナンスに必要な技術者を育成するための教育機関です。開設から数年が経過し、アクティブ・ラーニングを基軸としたカリキュラムや、eラーニングを取り入れた講習会を通じて、幅広い受講者に対応した実践的な教育を行っています。
また、橋梁やその他のインフラに関する技術資格認定も実施し、地方自治体職員や民間技術者を対象としたトレーニングも行っています。このように、iMecは全国の高校生や技術者に向けた特化した教育システムを構築し、地域のインフラ維持・管理に寄与しています。
舞鶴高専の教育体制
舞鶴高専は、機械工学、電気情報工学、電子制御工学、建設システム工学の4学科を有し、5年間の一貫教育を通じて高度な技術者を育成しています。さらに、専門的な学習を行うための専攻科もあり、電気電子システム、機械制御システム、建設工学の3つのコースを提供しています。これにより、国際社会で活躍する中核的技術者の育成を目指しています。
今後も舞鶴高専は、持続可能なインフラメンテナンス人材の育成に取り組み、地域の支えとなるべく活動を続けていくでしょう。受賞を機に、さらなる発展が期待されます。