ヴァレンティノの新作コレクション
2025-01-30 03:36:25

ヴァレンティノが届ける2025年春夏のオートクチュールコレクションの魅力とは

ヴァレンティノ2025年春夏オートクチュールコレクション



2025年1月29日水曜日、日本時間午後、フランス・パリにあるパリ旧証券取引所で、メゾン ヴァレンティノ(MAISON VALENTINO)が2025年春夏オートクチュールコレクション『ヴェルティジニュー(VERITIGINEUX)』を発表しました。このコレクションは、クリエイティブ・ディレクターのアレッサンドロ・ミケーレにとって初となる切り口であり、独自の視点と深い意味が込められています。

コレクションのコンセプト



『ヴェルティジニュー』は、思索的でありながら艶やかなデザインで構成されています。その背後には、ウンベルト・エーコによる「芸術の蒐集」に基づいたリストの詩学が影響を及ぼしています。このコンセプトは、文化の起源とその広がりを理解しようとする試みであり、人間性や芸術の歴史に根ざした視点が色濃く反映されています。

アレッサンドロ・ミケーレは、リストという形式が私たちの文化を破壊するのではなく、むしろ創造する手段であると語っています。リストは人々や現象との関わりを描くものであり、ただの簡素な一覧ではないとの主張です。リストには、その表面的なスタティックさの裏に、物語や詩が潜んでおり、それを掘り下げることで新たな視野が広がります。

エーコの視点とミケーレのアプローチ



エーコの語る「リストの眩暈」は特に注目されるべき点です。彼によれば、リストは無限の可能性を体現し、それを意味ある枠組みの中に収めようとする試みの中に二重性が存在するのです。エーコが示すように、リストは秩序をもたらしつつも、その一方で混沌を引き起こすため、我々はそれに身を委ねなければならないと感じます。このような「眩暈」を経験することで、私たちはリストが引き起こす特別な感覚を体験することができます。

コレクションに込められた思い



アレッサンドロがこのオートクチュールショーの準備を進める中で、彼が感じたのは無限にある言葉のカタログとしてのリストの重要性でした。48のドレスそれぞれが独自の比率、感情、芸術的な視点、そして哲学や音楽的な要素を融合させることで、その背後に広がる物語を紡ぎ出しています。ドレスは単なる衣服にとどまらず、時代や文化を越えた視覚的かつ象徴的な記憶の地図です。

生きたコレクションの誕生



このコレクションでは、すべてのドレスが相互に関連し、熱狂的で豊かな参照の体系を形成しています。それはカルヴィーノが呼ぶ「幽霊たちの黄道帯」と同じで、目に見えない無限の美しさを想起させます。アーカイブされた物語と寄贈された文化の残響が感じられる一着一着が、同時に新たなディメンションを提供しているのです。

このように、メゾン ヴァレンティノによる『ヴェルティジニュー』は、単なるファッションショーにとどまらず、文化と芸術の交差点に立ち、視覚的かつ情緒的な体験を提供するかけがえのないコレクションであると言えます。


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会社情報

会社名
ヴァレンティノ ジャパン 株式会社
住所
東京都港区南青山5-9-19Mar's 南青山 6F
電話番号

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