IT人材育成の新たな流れ、グルーヴ・ギアがフランジアを完全子会社化

最近、日本国内におけるIT人材の不足がますます深刻な問題となっています。経済産業省が発表した調査によれば、2015年時点で約17万人が足りないと指摘されていますが、予測では2030年にはその人数が40万から80万人に達する可能性があるとのことです。少子高齢化社会の影響から、今後もIT人材の採用は一層困難になると予想されています。

このような背景を踏まえ、IT人材育成を手がける「フランジア」と「グルーヴ・ギア」が提携を進め、新たな一歩を踏み出すことになりました。フランジアは、アジアのトップクラスの大学と連携し、ITスキルと日本語の同時育成を行い、独自のITスクールを運営しています。一方で、グルーヴ・ギアは未経験者向けにエンジニア育成スクール「GEEK JOB」を展開し、プログラミング教育に特化した実績を持っています。

両社は、それぞれの得意分野を活かすことで、IT人材育成のプラットフォームを形成することを目指しています。これにより、エンジニア育成のニーズに応えるだけでなく、相互に事業を拡大していくことが期待されています。

グルーヴ・ギアの概要

グルーヴ・ギアは2008年に設立され、「学び方」を改革し、自ら学ぶ力を持った人材を育てることを目指しています。都内に本社を構え、プログラミング教育、IT人材派遣、ITソリューション提供など、多岐に渡る事業を展開しています。「GEEK JOB」では、未経験者でもエンジニアとして就職できるよう、充実したカリキュラムを用意しています。

フランジアの活動

一方、フランジアは2012年に設立された企業で、システム設計やUI/UX設計を含むプロダクト開発、スタートアップ支援プログラムなどを手掛けています。現在、5ヶ国・7都市で1200名以上のITプロフェッショナルが在籍し、国際的な視野での教育プログラムを提供しています。スタートアップから大企業まで、幅広いニーズに対応しているのが特徴です。