地方の特産品を味わう新たな試み
宮崎県日南市に位置するLocal Local株式会社が、株式会社東京一番フーズと提携し、地域の焼酎を東京などの都市部で提供する新しいプロジェクトが始まりました。この取り組みは、地方産業が持続的に成長できるよう、地域企業と連携して雇用を生み出すことを目指しています。
日南市の地酒、焼酎に注目
日南市は、宮崎県南部にあり、温暖な気候と豊かな水資源に恵まれた土地です。ここでは全国トップ級の焼酎が生産されており、38ある焼酎蔵のうち、なんと25%以上の10蔵が日南市に位置しています。日南市は、焼酎の魅力が豊富に詰まった地域と言えるでしょう。
Local Local株式会社は2019年4月から、日南酒造会館の販売サポートを行っています。彼らのミッションは、日本産業を支える起業家の情熱を次世代へつなぎ、地域の課題解決に貢献することです。その取り組みの一環として、宮崎県の日南市で生産される焼酎の全国展開を目指すことになりました。
焼酎試験導入の内容
今回、試験的に導入される焼酎は、酒蔵王手門株式会社製の3種類です。この焼酎は、以下のように特徴があります。
- - 超不阿羅王 20度: 宮崎県串間市産の紅寿芋が主原料で、厳選された原酒をブレンド。口触りが滑らかで、上品な味わいが楽しめます。
- - 銭にあらず 20度: 黄金千貫と紅寿芋が主原料で、白麹と黒麹の味わいを引き出した焼酎。バランスの取れた特徴的な風味です。
- - 献上銀滴 20度: 程よい酸味とキレのあるのど越しが特徴で、甘さは控えめ。昭和レトロな雰囲気を持つ焼酎です。
これらはロック、水割り、ソーダ割の3種類の飲み方で楽しむことができます。日本の伝統と地域の魅力を感じながら、飲食店での新たな体験を提供します。
SDGsへの貢献
この業務提携は、両社がSDGs(持続可能な開発目標)への貢献を目指して行われています。特に、「経済成長と雇用」「持続可能な消費と生産」を軸に、地域の価値ある商材を都市部に広めることで、地域振興や消費の活性化を図っています。
日南市の焼酎は、地元で親しまれ続けてきた作品です。これを全国に広めることで、古くからの伝統を再認識し、消費を促進する新たなきっかけを生み出していくことが期待されています。
実施店舗
この取り組みは、関東圏内の約50店舗で行われます。具体的な店舗は以下の通りです。
- - 魚の飯 新橋店(東京都港区新橋)
- - 魚の飯 調布店(東京都調布市)
- - 魚王KUNI 川崎店(神奈川県川崎市)
- - 魚王KUNI 吉祥寺店(東京都武蔵野市)
企業紹介
Local Local株式会社
日南市に根ざしたローカルベンチャーとして、地域の特産や文化を次世代に伝えることに努めています。日本の産業支援を使命に、多様な事業を展開中です。
株式会社東京一番フーズ
「とらふぐ亭」などの飲食店を運営し、地域の食材を都市部に届けるビジネスモデルで成功を収めています。水産業の6次産業化を進め、地域振興に貢献しています。
この新しい試みを通じて、地域の焼酎が関東の食文化の一部となり、多くの人に愛されることを期待しています。