第14回「J:COM杯 3月のライオン子ども将棋大会」が開催
2025年11月8日、東京の将棋会館で「第14回 J:COM杯 3月のライオン子ども将棋大会」の全国大会が行われました。本大会は、人気漫画『3月のライオン』とのコラボレーションによるもので、小中学生を対象とした将棋大会として、2012年から毎年開催されています。今年の大会には、全国から829名の若き棋士たちが参加し、将棋の楽しさを体験しました。
大会の概要
「J:COM杯」は、将棋を通じて子どもたちの成長を促し、未来の棋士を目指す子どもたちへの登竜門として位置づけられています。年齢や学年を超えた競技が行われ、優勝者にはさまざまな栄誉が与えられます。今年は、全国7都市で行われた地区大会を経て、上位16名が全国大会に進出しました。
優勝者の決定
大会の決勝戦では、東海大会代表の和田耕真さん(中学1年)が山本遼介さんを相手に熱戦を繰り広げ、見事に勝利しました。和田さんは、決勝戦を通じて「序盤が得意ではない中でのリードを保ち、うまく指し回すことができた」と振り返り、強い相手に対する果敢な挑戦が印象的でした。大会の主催者である日本将棋連盟からは、優勝を記念して三段の正式免状も贈呈されました。
審判長の視点
審判長の佐藤康光九段は、「大きな舞台で力を出し切るのは難しいが、経験を通じて自分の成長を実感できることが素晴らしい」と語っています。将棋は自分の決断が全てであり、その中で得られる達成感は、勝利時の喜びにつながるという貴重な講評を受けました。
テレビ放送の予定
この大会の模様は、2026年2月21日(土)20時から「囲碁・将棋チャンネル」で放送される予定です。また、同月にはJ:COMチャンネルでも放送され、全国の将棋ファンにその迫力を届けることになります。視聴方法についてはJ:COMの公式サイトに詳細が記載されています。
将棋の普及に向けた活動
J:COM及び囲碁・将棋チャンネルは、今後も「J:COM杯 3月のライオン子ども将棋大会」を通じて、若者たちの挑戦を支援していく意向を示しています。また、将棋の普及へも貢献するため、多様な形で大会運営や放送を行い、次世代へと将棋の魅力を伝える努力を続けます。この取り組みにより、プロ棋士への道を歩む子どもたちが登場することも期待されます。
大会に参加した子どもたち、そして彼らを支える家族や指導者にとって、このイベントが将棋の楽しさをより深く体感できる機会となったことでしょう。将棋界の未来を担う若者たちの今後に注目です。