田巻屋が生み出すアイヌ文化と着物の融合
大正13年、1924年に創業した呉服屋「田巻屋」が創業100周年を迎えるにあたり、アイヌ文様をテーマにした新ブランド「AYNU to アイヌト」を発表しました。このブランドでは、アイヌ文化に根ざしたデザインを施した帯や和雑貨、デニム商品を展開します。
アイヌ文様の背景
アイヌ文様は、北海道アイヌ民族が自然との共生をテーマに長い歴史の中で受け継いできた美しい模様です。これらの文様は、病気や厄災に対する魔よけの役割を持ち、衣服や装飾品に多く用いられてきました。田巻屋では、このアイヌ文様を着物文化と融合させることに挑戦し、アイヌ文様を使用した着物関連商品はこれまでほとんど存在しないため、この開発には多くの工夫と時間が費やされました。
京都深川とのつながり
東京・深川に根ざす田巻屋は、北海道の深川市と縁を持っており、この地域の文化を取り入れることを考えていました。その中で出会った一般社団法人アイヌコンサルンとの協力で、アイヌ文様を活かした商品開発が進み、田巻屋オリジナルのアイヌ文様が実現しました。
新商品ラインナップ
帯
1.
半幅帯
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サイズ:160×420(cm)
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価格:10,000円(税別)
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色:赤/黒、ピンク/ライトグレー、青/白
2.
角帯
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サイズ:100×380(cm)
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価格:9,000円(税別)
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色:赤/黒、青/白
これらの帯は、リバーシブルで使用できるため、さまざまなシーンで活用可能です。
和雑貨
人気の巾着やポーチなど、アイヌ文様を取り入れた和雑貨も展開されます。色は赤と青の2パターンが用意されており、価格は1,200円〜(税別)です。
デニムアイテム
田巻屋では、品質の高い倉敷デニムを用いたショルダーバッグやランチバッグも販売します。価格は3,400円(税別)で、インディゴのデザインが特徴的です。
商品化に向けた試行錯誤
商品開発を担当する田巻小百合さんによれば、アイヌ文様には厳しいルールがあり、起点と終点を持つデザインが求められます。商品化の過程では、この条件を満たすために何ヶ月も試行錯誤を重ね、完成に至りました。アイヌ文様を使用した商品として認められるため、安心して楽しむことができます。
これからの田巻屋
田巻屋は、今後も地域文化や伝統を大切にしながら、新しい商品やサービスを提供し続けていくとしています。着物やアイヌ文様が持つ魅力を多くの人々に届け、さらに日本文化の再認識と発信を続けていく姿勢を明確にしています。
田巻屋の新たな挑戦、AYNU to アイヌトは、アイヌ文化と日本の着物文化の架け橋となる存在として期待が寄せられています。商品は田巻屋の公式オンラインショップで購入可能です。ぜひチェックしてみてください。
田巻屋オフィシャルオンラインショップ