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SHIZQがA'Design Awardで金賞受賞

国際的に権威あるデザインコンペティションであるA'Design Award & Competitionの2019年において、SHIZQ（しずく）ブランドが金賞を受賞しました。この受賞は、デザインだけでなく地域社会への貢献が評価された結果でもあります。

神山しずくプロジェクトのスタート

このプロジェクトは、大阪から徳島県の神山町に移住したデザイナーが、地域の環境に疑問を持ったことから始まりました。移住後、彼は自然の美しさの裏にある問題、特に人工林による水源の減少に気付きました。

その結果、デザイナーとして何ができるかを真剣に考えるようになりました。特に、地域の林業の現状が厳しいことを知り、様々な地域で同様の問題があることを認識しました。これらの問題に対して新しい価値を見出し、持続可能な地域経済を作ることが目標です。彼のアプローチは、50年後の未来の子どもたちに水を残すためのアクションの実行です。

新たな経済の循環を目指して

2013年にプロジェクトが始動すると、デザイナーは徳島県の伝統工芸士たちと連携し、地域特産の杉を使った商品開発に取り組みました。結果として、杉の木目を活かしたコップやお皿、椀など、日常使用できるアイテムを生み出しました。これにより、金銭的な価値が失われているとされる杉に新しい価値を与えることを目的としています。

2014年から販売が始まり、2015年にはミラノ万博に出展、続いて2016年ではアムステルダムの「MONO JAPAN」企画展に参加し、国際的な評価を高めていきます。その結果、2017年にGOOD DESIGN賞を受賞するという栄誉に輝きました。さらに2019年1月にはパリでの販売も開始され、SHIZQはさらなる成長を遂げています。

未来を見据えた活動

このプロジェクトは単なる商品販売にとどまらず、地域の自然環境を守ることや、林業の持続可能性を啓発する活動へとつながっています。実際、プロジェクトの一部として行われるワークショップや体験イベントでは、地域住民や訪れる人々が環境問題について考える機会を提供しています。

たとえば、杉の木を使った工芸品作りの体験は、参加者に木材の有効活用を促進し、地域の豊かな資源を実感させるものとなっています。これにより、地域と共存共栄を目指すSHIZQの活動は、多くの人々に支持されているのです。

さらなる影響を目指して

今後もSHIZQは、デザインを通じた地域活性化の取り組みを強化し、国内外での展開を進めていく計画です。彼らのビジョンはシンプルながらも深遠で、ただの商業活動ではなく、環境問題への取り組みと地域の活性化を結びつけたものです。

オンラインストアやFacebookなどを通じて、消費者との関係を築くことにも力を入れており、例えばオンラインでの販売を通じて製品の魅力を広めています。

このように、デザインと環境保護、地域振興の三つを結び付けたSHIZQの取り組みは、まさに現代のニーズを反映したものであり、多くの人々の心に響く活動となっているのです。興味がある方は、以下のリンクからぜひ確認してみてください。

神山しずくプロジェクト
オンラインストア
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