ダイビルがAI警備ソリューションのアジラに出資
ダイビル株式会社は、AI技術を利用した警備ソリューションを展開する株式会社アジラに資金を注入しました。ダイビルの代表取締役社長、丸山卓氏が率いるこの会社は、大阪市に本社を置く不動産企業で、都市の価値向上と街づくりの革新を目指しています。出資の目的は、アジラの「AI Security asilla」という先進的な警備システムを導入し、自社が保有するオフィスビルや商業施設の安全性と運用効率を高めることです。
AI警備ソリューションとは?
アジラの提供する「AI Security asilla」は、独自に開発された行動認識AIを使って、映像からリアルタイムで人の姿勢や動作を解析します。この技術により、転倒や暴力、侵入、不審物などの異常行動を瞬時に検知し、警備員に通知する仕組みとなっています。これにより、人手不足や高齢化、コストの増加という警備業界の深刻な問題を解決することが期待されています。すでに国内外で150を超える複合施設、駅、ホテル、病院などで導入実績があり、業界に新たな風を吹き込んでいます。
実証実験の開始
ダイビルは2025年7月から秋葉原ダイビルにおいて「AI Security asilla」の実証実験をスタートしました。このプロジェクトを通じて、ダイビルとアジラの間で事業共創が進められ、AI技術を活用した次世代型のビル運営モデルが構築される見込みです。
目指す未来
今後、ダイビルはアジラとの提携を通じて、警備業務の効率性向上だけでなく、利用者の安心感の向上、管理コストの最適化、さらには地域社会との連携による新たな価値創出を目指しています。こうした取り組みは、今後の都市の安全性を高め、より快適な空間を提供するために欠かせないものとなるでしょう。
商船三井グループとの連携
ダイビルは、商船三井グループの一員であることから、株式会社商船三井のコーポレートベンチャーキャピタル、株式会社MOL PLUSとの連携も強化しています。共同で出資に関する検討も行い、グループ全体で不動産事業の投資活動を拡大することを目指しています。
まとめ
技術の進化によって、従来の警備方式が大きく変わろうとしています。ダイビルがアジラのAI警備システムに出資したことは、都市づくりにおける新たな試みを象徴しています。この取り組みが広がりを見せ、より安全で快適な都市環境の実現に貢献することを期待します。