大阪のおばちゃん社長が挑む！50周年の新たな歩みと挑戦

大阪の下町で生まれ育った「おせっかいな社長」西山由美が率いるエルメント工業株式会社が、創業50周年を迎えました。この節目を機に、同社のユニークな経営スタイル、おせっかい精神の誕生、その背景に迫ります。

50年の歴史と“おせっかい精神”の誕生

エルメント工業株式会社は、大阪市淀川区に位置し、電気・制御盤製造の分野で「品質」と「信頼」を追求してきました。創業時から地域に根ざし、親しまれてきた企業です。創立者である西山行雄が病に倒れたことを契機に、経営のバトンは娘の西山由美に引き継がれます。
彼女は未経験の中で苦労しながらも、お客様の立場に立った「おせっかい精神」を企業理念として掲げました。これは、彼女自らの体験を通じて得たものです。

自らの体験から生まれた理念

西山社長が入社したのは2005年、子育てをしながらの仕事との両立は簡単ではありませんでした。一時は企業を離れ、保険会社で営業を経験。しかし、2014年にその知見を持ち帰り、再びエルメント工業での挑戦が始まりました。
特に2016年には、経営方針に対する不満が広がり、社内には退職届が並ぶ事態に直面。これを機に彼女は「私がこの会社を守らなければ」と強い決意を持って社長に就任します。

そして、ただ経営をするだけでなく、社長としての責任感から、すべての業務を一手に引き受けるという試練の日々が始まりました。

コロナ禍と新たな挑戦

2018年以降、エルメント工業は厳しい状況に直面しました。一度は倒産の危機に立たされ、外部のコンサルタントを導入するなど試行錯誤の日々が続きます。しかし、最終的には自らの手で経営に取り組むことに決めました。
コロナ禍に見舞われたことをきっかけに、営業は対面からオンラインへと大きくシフト。ホームページを一新し、SNSやダイレクトメールによる全国展開に乗り出しました。その結果、「おせっかいなおばちゃん社長」という新たなイメージを確立しました。

次のステージへ向けて

今後、エルメント工業は次の50年に向けて、次の3つの重点施策に注力していきます。
1. 事業基盤の安定化
原材料高騰にも対応し、内製化を徹底。変動する売上の中でも安定した利益を確保します。
2. 営業の非属人化
新型コロナの影響を受け、オンラインプロモーションを展開し、全国の新たな顧客との関係を築いています。
3. 次世代の人材育成
厳しい売り手市場の中、地元の若手を積極的に採用し、次世代を担うリーダーの育成に取り組んでいます。

おせっかい烈伝！特設ページのご紹介

50周年を記念して、西山社長自らのユーモラスなエピソードを特設ブログにまとめました。これまでの苦労や面白い体験談が詰まっており、ぜひご覧ください。

私たちにとってこの50周年は、過去を振り返り感謝する良い機会であると同時に、新たな挑戦に踏み出すスタートラインでもあります。『おせっかい』をモットーに、これからも地域社会と共に成長しつづける所存です。私の好奇心は尽きることがありませんので、今後もぜひご注目ください。