近鉄エクスプレス、SBTi認定取得の意義
株式会社近鉄エクスプレスは、温室効果ガスの削減目標に関する取り組みが評価され、「ネットゼロ目標」のSBTi認定を取得しました。この認定は、国際的な気候変動対策の指標となるものであり、企業の脱炭素に向けた具体的な姿勢を示す重要なステップです。
SBTiとは何か
SBTi(Science Based Targets initiative)は、2015年に設立されたイニシアティブで、国連グローバル・コンパクトやWWF、WRI、CDPなどの団体が共同で立ち上げたものです。その目的は、気候変動による平均気温の上昇を産業革命前水準と比較して1.5℃以内に抑えることにあります。
企業は、科学的な根拠に基づいて温室効果ガス排出の削減目標を設定することが求められ、その目標を実際に達成するための施策を進めることが必要とされています。これにより、グローバルスタンダードとして企業の脱炭素化への取り組みが明確に評価されます。
近鉄エクスプレスの取り組み
近鉄エクスプレスは、2023年8月にSBTiに対してコミットメント・レターを提出し、温室効果ガス排出量のデータ検証を行いました。さらに、具体的かつ実効性のある削減施策を設定し、抜本的な見直しを進めてまいりました。このようなプロセスを経て、最終的に認定を受けることとなったのです。
短期と長期の削減目標
近鉄エクスプレスが設定した温室効果ガス削減目標は、以下の通りです。
- スコープ1及び2の排出量を42%削減(2023年比)
- スコープ3の排出量を25%削減
- スコープ1及び2の排出量を90%削減(2023年比)
- スコープ3の排出量を90%削減
これらの目標は、企業全体のグリーン化を促進するための具体的な数値目標であり、将来への責任を果たすための挑戦でもあります。
企業としての今後の方向性
近鉄エクスプレスは、本認定を契機に、さらに脱炭素に向けた活動を深めていく考えです。グローバルな気候変動対策に積極的に取り組む企業として、社会的責任を果たす決意を新たにし、持続可能な未来に向けた道筋を築いていくでしょう。
会社概要
- - 企業名: 株式会社近鉄エクスプレス
- - 代表者: 代表取締役 社長執行役員 山中 哲也
- - 所在地: 東京都港区港南2-15-1 品川インターシティA棟24階
- - 設立: 1970年
- - 事業内容: 貨物利用運送事業、貨物自動車利用運送業、航空運送代理店業、通関業、倉庫業など
- - 資本金: 72億16百万円
- - 公式サイト: https://www.kwe.com/
近鉄エクスプレスの挑戦は、企業自身だけでなく、広く社会にも影響を与える意味を持っています。それぞれの企業が自らの目標を設定し、持続可能な社会づくりに貢献する姿勢が、今後ますます重要視されることでしょう。