日本のモノづくりを支える新物流拠点「ロジス大阪」
株式会社山善が新たに設立する物流拠点「ロジス大阪」が、2025年1月6日に本格稼働を開始します。この拠点は、西日本のものづくり産業を支える重要な役割を果たすことになるでしょう。従来の「ロジス大東」を改称し、新たに機能を発揮する「ロジス大阪」では、最新の技術を駆使して自動化された物流システムが導入されます。
「2024年問題」に対応
現在、物流業界は「2024年問題」と呼ばれる深刻な課題に直面しています。トラックドライバーの労働時間が制限されることにより、輸送能力が低下し、加えて燃料コストの高騰が物流コストに影響を及ぼしています。それに加え、環境への配慮も求められる中、山善は持続可能な物流戦略の強化に乗り出しました。
「ロジス大阪」の新設により、同社は効率的かつ環境に配慮した物流プロセスの構築を目指します。自社のトラックを使用して業界他社の荷物を共同で運ぶ「共同輸配送」を初めて行うなど、業界全体のコスト削減とCO2削減に向けた取り組みが期待されます。
最先端の物流システム
「ロジス大阪」では、自動倉庫や自律走行搬送ロボットなどの先進的な設備が導入されています。これにより、商品の保管から出荷までのプロセスが効率化され、少ない人員での運営が実現されるのです。特に、自動化された「おまとめ配送」により、業務効率が大幅に改善され、従来の約5分の1の労力で済むことが明らかになっています。
このような革新技術により物流品質とスピードの向上が図られることで、顧客へのサービス向上にも繋がるでしょう。
便利で環境に優しいサービス
さらに「ロジス大阪」では、配送効率を高めるために夜間から早朝にかけての「早朝配達サービス」を開始します。これにより、多くの顧客に便利な配送サービスを提供し、時間に余裕を持った生活が可能になるでしょう。
マテハン機器の導入
「ロジス大阪」では、物流効率の向上のために様々なマテハン機器が導入されます。特に、商品サイズに合わせて段ボールを製造する自動システムや、ヒューマンエラーを防ぐためのプロジェクションマッピング技術が注目されています。これにより、作業効率は飛躍的に向上し、高度な精度を維持することが可能になります。
施設概要
「ロジス大阪」の施設概要は以下の通りです。
- - 名称: ロジス大阪(旧: 新ロジス大阪)
- - 所在地: 大阪府東大阪市吉田下島1-10 SGリアルティ東大阪2階
- - 延床面積: 17,029.14㎡(約5,151坪)
- - 構造と規模: 鉄骨造・耐震/地上4階建て、全館LED照明、屋上には太陽光発電設備を設置
この新拠点の稼働によって、山善は西日本のものづくりにおける重要な物流拠点としての地位を確立し、地域経済の発展に寄与することが期待されています。今後のモノづくりの進化に注目が集まる中、「ロジス大阪」がもたらす革新に期待が高まります。