新しい医療の形
2017-03-13 16:17:00
北海道庁とPLUGが連携、地域医療支援に新たな取り組みを開始
北海道庁とPLUGの新しい地域医療支援の取り組み
北海道内における医師不足の現状は深刻で、特に人口の多い市部に医師が集中している一方で、広大な自然を有する北海道全体にわたって医療従事者が不足しています。統計によれば、医師の約半数が札幌医療圏で活動しており、その他の地域では医療提供が難しい状況が続いています。
このような環境下で、北海道庁は地域医療の改善を図るため、株式会社PLUGと手を組むことにしました。PLUGは医師専門の有料職業紹介事業を行う企業であり、道外から医師の確保を目指しています。この取り組みは平成29年3月から始まり、北海道の魅力と地域の医療ニーズを伝えることで、主に本州から医師を呼び込むことを狙いとしています。
地域医療体験プログラム
PLUGによる取り組みの一環として、地域医療視察や体験を通じて、医師たちが実際に北海道の地域医療の現場を見る機会が提供されています。これにより、医師たちは新鮮な空気や自然豊かな環境の中で、食文化やアウトドア活動、さらにはスローライフを体感することができます。この体験は、医師だけでなく、地域住民にとっても地域への理解が深まる重要な機会となっています。
重要なのは、PLUGが医師に対して「永住してもらいたい」というよりも、数年の間、地域に貢献してもらうことを目指している点です。医師たちはそれぞれの事情を持ちながらも、短期間の勤務を通じて地域医療に関わることで、新たな医療の形を発見することができるのです。
社長の想いと活動
「私の故郷を救いたい」と語るのはPLUG社長、伊藤康雄氏です。彼は北海道北見市出身で、医師としてのキャリアを地元でスタートさせました。研修医としての経験を経て、故郷で医療活動を行う中で地域の医療の重要性を改めて実感したといいます。
伊藤氏は「地域に医師がいることが大切だ」と語り、都市部と地方の医療状況にギャップが生じている現実を打開するために、北海道庁との連携に至ったと背景を説明しています。都市部の医療現場に疲れた医師たちに対し、北海道の魅力や医療内容、働きやすい環境を提示し、少しでも地域医療に目を向けてもらおうと尽力しています。
医療講習会の開催
さらに、伊藤氏は3月23日に東京で開催される医療に関する講習会を通じて、より多くの医師たちに北海道の医療現場の魅力を伝えていく考えです。この講習会には、医療の現状や制度、働き方についての専門家も招かれ、具体的な情報提供が行われます。
地域医療の現場で働くことを検討している医師の方へ、ぜひこの機会に北海道の魅力を知ってもらいたいと思います。地域医療の未来を共に考えるために、あなたも一歩踏み出してみてはいかがでしょうか。
会社情報
- 会社名
-
株式会社PLUG
- 住所
- 東京都渋谷区神宮前4-7-12エーデル青山2D
- 電話番号
-
03-6434-5216