マチュー・ガニオ スペシャル・ガラニューイヤーコンサート 開幕レポート
2023年1月3日、大阪のフェスティバルホールで行われた『マチュー・ガニオ スペシャル・ガラニューイヤーコンサート』は、パリ・オペラ座バレエ団のエトワール、マチュー・ガニオの新たな門出を祝う特別なステージです。20年のキャリアを持つマチューが、今春のアデュー公演を控える中、観客に魅了されるパフォーマンスを披露しました。
舞台は新春の華やかさと熱気に包まれ、バレエファンと宝塚ファンが共に観る中で、マチューの優雅な舞いが生き生きと演じられました。特に、彼の気品と技術は「ダンスール・ノーブル」と称され、観客はその魅力に引き込まれていきました。また、元宝塚歌劇団の花組トップスター、柚香光とのデュエットは絶品で、観客には至福の瞬間が多く提供されました。
演目の紹介とその反響
第1部は、クラシックバレエの名作が並ぶ構成となっており、作品ごとに熱い拍手が送られました。『眠れる森の美女』や『白鳥の湖』のパ・ド・ドゥは特に感動的でした。スペシャルゲストの東京バレエ団からの上野水香やジャコポ・ティッシの組み合わせは、視覚的に美しいパフォーマンスを披露しました。
また、マチューは『ル・パルク』でのアマンディーヌ・アルビッソンとの官能的なダンスを通じて、観客に深い感動を与えました。彼の舞台上での演技力は、物語性を持ち、観客をその世界に引き込む力があります。
第2部に入ると、柚香光の新作ソロ「新しき夜明け〜大河を越えて〜」が披露され、会場の雰囲気は一変。柚香のパフォーマンスは、彼女が宝塚を退団した後の新たな魅力を引き出しており、その姿は印象的でした。彼女は、初日の出のように舞台に登場し、観客を魅了しました。
デュエットとフィナーレ
新春コンサートのフィナーレには、羨望の眼差しで見守られる中、マチューと柚香が共演する新作デュエット「A day in the sun」が上演されました。クラシックと現代のスタイルの融合は圧巻で、二人のバレエに対する理解と共感が伝わりました。
このパフォーマンスは、ただ美しい振り付けだけでなく、マチューと柚香の持つ感受性によって、より高いレベルの表現に昇華されました。観客は最後のカーテンコールまで興奮冷めやらぬ状態で、二人のパフォーマンスが多くの賞賛を浴びるのも納得の出来でした。
公演は2025年1月と続き、愛知と東京でも同様に壮大なステージが行われます。今後の彼らの動向から目が離せなくなりそうです。このコンサートは、新年にふさわしい素晴らしい文化的アート体験として多くの人々の心に留まることでしょう。