新素材「ピーナッツレザー」
2023-10-02 10:00:03

落花生から生まれた国産ビーガンレザー「ピーナッツレザー」の挑戦

地産地消から生まれた新素材「ピーナッツレザー」



環境への配慮が高まる中、ビーガンレザーという新たな素材が注目されています。その中でも、千葉県産落花生の薄皮をアップサイクルして作る「ピーナッツレザー」は、環境に優しいだけでなく、地元の特産品を活かした革新的な製品です。

ピーナッツレザーの開発背景



有限会社木村ピーナッツが提供した落花生の薄皮から誕生したピーナッツレザーは、廃棄予定の資源を利用することで、持続可能な社会への貢献を目指しています。千葉県は日本の落花生生産量の85.1%を占める特産地で、その加工過程で発生する薄皮が浪費されていたのです。

バッグ業界では、近年ビーガンレザーの需要が高まり、リンゴやサボテンなど多彩な素材が登場していますが、現状では多くが海外からの輸入素材に頼っています。一方、木村ピーナッツは、「メイドインジャパン」として、国内の資源を活用し、低コストで高品質なビーガンレザーの開発に成功しました。

ピーナッツレザーの特徴



ピーナッツレザーは、落花生の薄皮とPVC(ポリ塩化ビニル)を適正に配合して生まれた合成革です。動物由来の本革とは異なり、加工性が高く、生産過程での余剰材も有効活用されるのが特徴です。水や汚れに強く、虫害や腐食にも耐性があるため、さまざまな製品に使用可能です。

さらには、製品化に向けた試作段階で、薄皮の使用が他の素材に比べて優れていることが実証され、多くの試行錯誤を経て、ついに完成に至りました。ピーナッツレザーは、実際に職人の手によって生産された製品として、地域の顔が見える商品となっています。

未来の展望



現在、ピーナッツレザーは、鞄やポーチなどのB to C向け製品を展開しており、今後はさらにビジネスの幅を広げ、飲食店のソファ席や自動車のシートなどB to B向け市場にも参入する予定です。また、地域の企業との連携を強化し、千葉県の魅力を国内外に広めることを目指しています。

ファッションワールド2023 秋への出展



ピーナッツレザーの認知度を高めるため、2023年10月10日から12日まで開催される「ファッションワールド2023 秋」にも出展が予定されています。この展示会を契機に新たな販路を開拓し、持続可能な社会の実現に向けて活動を続けていきます。

結論



ピーナッツレザーは、地元の資源を最大限に活用し、持続可能な未来を築くための重要なステップです。環境に優しいだけでなく、千葉県の特色ある産業を支える新たな試みとして、多くの人々に親しまれることを期待しています。この革新素材がさらに広がることで、廃棄物の削減にも寄与することでしょう。

会社情報

会社名
柏レザー株式会社
住所
千葉県柏市柏2丁目7-9グランディールビル柏1F
電話番号
04-7162-1239

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